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盲目のメロディ インド式殺人狂騒曲 [映画]

インドの映画ですが、コレが抜群の面白さでした。ストーリーの予想不可能さ、二転三転四転と物語が延々ツイストしていく感じに、すっかり夢中に。この完成度は「パラサイト」にも全然負けてない感じです。

盲目のイケメンピアニストが主人公。ピアニストとして無名の彼が、そのハンディキャップとは裏腹な音楽的才能によって、ジャズピアニストとして職を得て、評判も上がり、彼女もできて・・・と順風満帆。この手の映画では外せないショーアップされた演奏シーンも、ボリウッド的というよりも完全にハリウッド的。てっきりこのまま今っぽい感じの音楽映画が続くのかと思いきや、ある出来事をきっかけに、ガラリと映画の様相が変わる。・・・本当に見事だ。

主演の男性俳優がスターっぽくて演技も非常に達者なのですが、途中からグイグイ前面に出てくる悪女役の女優さんがとにかく存在感強し。ただの悪役ではない深みがあって、相当ヒドイ事しているのに(思わず唖然とします)、その腹の括りっぷりと秘かな逡巡との間の感情の揺れ動きとか、細かい表情のニュアンスで心の内面を絶妙に表現していて、本当に巧かった。

「インドのコーエン兄弟」という評価を聞いて、まさにそんな感じと思った。いや、ストーリー展開のキレ、起承転結の見事さは、それ以上。チョイ役と思われた人たちが、中盤以降に物語の重要な駒として、突如ガンガンに暴れ出す感じとか、最高に面白かった。

個人的評価 5点/5点満点


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