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ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた [映画]

実は2回目の鑑賞である。とにかく私はこの映画の大ファンなのだ。

今年のフジロックの富士映劇で本作は「ボヘミアンラブソディ」「男はつらいよ」(←寅さんは毎年恒例)と並んでラインアップされており、思わず心の中でガッツポーズしたものですが(だってこの並び、スゴくないすか)、結局、台風のせいで上映中止。運が無かった。やって欲しかったなあ~。

冒頭でTweedyの「Summer Noon」が使われ、その時点で期待値が上がる。最終的には、本作は私の中で、傑作音楽映画認定です。それは、ジェフ・トゥイーディが最後の方でカメオ出演するから、ではなくて、とにかく劇中で披露されるオリジナルソングの出来が最高で、特にライブシーンがとにかく素晴らしい。しかもそのリリックとメロディが、本作の主人公である父と娘の物語にオーバーラップするのが感動的だし、映画としてもよく出来てる。
結局、彼らの演奏シーンをもう一回観たいがために、2回見してしまいました。

同じようなインディ・ギター・ロック賛歌の音楽映画で、キーラ・ナイトレイとマーク・ラファロの「はじまりのうた」という数年前の作品があって、これも本当に良い音楽映画だと思ってますが、「はじまりのうた」が好きな人は本作も間違いないと思う。音楽映画としての完成度の高さ、劇中で披露される楽曲の出来、主人公たちの日常の描かれ方と音楽のリンク、そしてライブパフォーマンスのワクワク感など、最強。

ブルックリンでアナログレコード店を営む父親と、大学進学をきっかけに親元を離れようとしている娘の物語。父は白人、娘は黒人という組み合わせがまず目を引く訳ですが、娘とのジャムセッションが実は楽しくて仕方がない父と、自分の将来を見据えて親離れを決意した娘、その対比こそが本作の重要な機微となっている。それにしても娘を演じるカーシー・クレモンズは本当に可愛い。そしてトニ・コレットも本当にいい役。

個人的に、宝物のような作品に出会った感。

個人的評価 5点/5点満点

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