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スペイン旅行 グラナダ 2014-1-3 [スペイン旅行の記録 2013年末]

1月3日、グラナダの安宿。
朝、目が覚めて、睡眠のお陰で体調が昨晩よりマシになったものの、体全体の気怠さ、ノドの違和感、じんわりと重い頭。風邪は治っていなかった。

実質的に、今回のスペイン旅行の最終日のこの日。
こんな体調ではあちこち歩き回る体力も気力も無く、仕方が無いので、この日の観光はアルハンブラ宮殿に的を絞る事にする。そしてこの日の夜行の寝台列車でバルセロナに移動し、翌朝にはプラット空港からスペインを発つ。そういうスケジュール。

昼食を食べた後、アルハンブラ宮殿へ向かった。
日本でインターネットで(Ticket Master)、アルハンブラ宮殿の前売入場チケットを予約済み。14.3ユーロ。実は、スペイン出発の1〜2週間前にネット予約しようとしたら、他の日は前売はソールドアウトで、最終日のこの日しか、空きが無かったのでした。
(で、それで急遽、旅の日程を、グラナダを最終日に持ってくるように全て組み直す羽目になったのだった。)

ハイシーズンにアルハンブラへ行くのなら、ネットで前売チケットをブックしておいた方が無難と思われる。しかし、前売が売り切れの日でも、当日券はちゃんと出ている。ただ当日券が売り切れたら、完全にアウトなので、当日券を当てにするのなら、早めに行って券を確保しておく必要がある。

あと、アルハンブラの中のハイライトであるナスル朝宮殿には、チケットに記載されている時間帯しか入れないことになっている。ネット予約の際や、当日券を窓口で購入する際に、希望の時間帯を選ぶわけです。

そして分かりにくかったのが、予約チケットの発券方法。現地(アルハンブラの入場口付近)に行ってみると、行列が幾つも出来ていて、どの列に並べばいいねん、て感じ。
手前側の1列目と2列目は、当日券購入の列だった。その奥の、入場ゲートを先頭にした行列が、中への入場待ちの列。

で、私のようにネットで前売を事前購入した人間は、それらの列のさらに奥、スーべニール・ショップの更に奥に所在している、予約者用の発券所に行く。そこの自動発券機で、入場券を発券する。発券するためには、予約番号と共に、ネット予約の決済に使用したクレジットカードが必要。

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今回のスペイン旅行の最大のハイライトだったアルハンブラ宮殿、感想は、「う〜ん、まあ、こんなもんかなあ。」でした。人が多かったです。それとやっぱり、体調が絶不調の状態では、何かを楽しむこともままならない。
けど、アルハンブラから見たグラナダの街並みと青空(ちょうど晴れてきた)は目に優しかった。売店の横の自販機で買ったホットコーヒーで体を温めながら。

アルハンブラを後にしたら、適当なカフェで時間を潰し、ダウンタウンで早めの時間帯から営業しているレストランを探し出し、スパニッシュ・オムレツとスープを注文。
夕食を食べた後は、道に迷いつつグラナダ駅へ。バルセロナ行きの寝台列車に乗り込んだ。
寝台は少し狭かった。上着を着込んだ上に、毛布にくるまって、何も考えずに寝台の暗闇の中で眠る。一度トイレで起きたけど、朝まで爆睡。薬が効いたのか、風邪はマシになっていた。

そして、バルセロナのサンツ駅から電車(近郊線)で空港へ。モスクワ、インチョン経由で帰国。
バルセロナからモスクワまでのアエロフロート航空のエコノミー席が余りにも硬くて閉口する。一方で、モスクワからインチョンまでのフライトは快適だった。Korean Airは素晴らしいです。
そして、日本に着く頃には、風邪がほぼ全快に。本当に遅すぎる。

スペイン旅行 ガタ、アルメリア 2014-1-2 [スペイン旅行の記録 2013年末]

1月2日。
風邪は治らず。でも日本から持って来た薬を飲んで寝たので、少しマシになった。インフルエンザとかそういうのではなくて良かった。

宿泊したのは、アルメリアからタクシーで20分程度の距離にあるガタという小さな町のリゾートホテル。
旅行の前にインターネットで風光明媚な海岸線の風景(ガタ岬、スペイン語ではCabo de Gata)を見て、是非その景色が見たい!と思って、わざわざこの町に来たのだけど・・・。車が無いと、その場所(ガタ岬)にアクセスできない事が判明。
俺はわざわざこんな場所まで来て、何をしてるんだろう。

せめて海を見ておこうと、宿から歩いて5分程度の海岸に行ってみた。
誰もいない。全然人けが無く、風がびゅんびゅん吹いているだけの、ただの寂しい海岸線。

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路線バスでアルメリアに。
アルメリアという都市の中心は、長距離バスのターミナルが併設されたアルメリア駅。とにかく重いリュックをどこかに預けようとコインロッカーを探したのだけど、駅の中にも周辺にも見当たらず。街のどこかにツーリストオフィスがあるみたいだけど、その場所も分からず。

重いリュックを担いだまま、アルメリアの観光名所であるアル・カサバ(城塞跡)のある、旧市街の方向へとフラフラ歩き出した。
市内の路線バスもあるみたいだけど、駅からアル・カサバ行きの路線バスは出ていないみたいだし。

アル・カサバは、アルメリアの街を見下ろす丘の上。
そこへ向かう道の途中、旧市街地の中にアルメリアのカテドラルがある。中に入ろうとすると、この日は13時にクローズする、との事で、あと10分も無かったのだけど、折角なので5ユーロ支払って内部を見物した。なかなか見事な大聖堂だった。

綺麗な中庭(パテオ)
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アル・カサバ。
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入り口に受付の人がいたのだけど、聞いてみたら入場料は無料とのこと。
中は小綺麗な公園になっていて、アルメリアの街並みと海岸線が一望出来る。
しかしそんな景色を楽しむ余裕は無くなっていた。リュックを担ぎ、ハアハア言いながら一歩一歩坂道を登ってここまで辿り着いた頃には、また風邪がぶり返してきたのであった。

アル・カサバの内部の公園を一通り歩いて回り、観光終了。
外に出た。
出口のバス停で市の路線バスに乗り込み、運転手に駅まで行きたいと告げ、駅へ向かう別の路線バスに乗り換えするポイントのバス停で降ろしてもらった。そうして何とかアルメリア駅まで辿り着いて、駅の中のバルで遅めの昼食を取り、その後は、予約していたグラナダ行きのバスの時間までベンチに腰掛けてひたすら休憩、時間を潰す。

グラナダに到着したのは夜の7時頃。宿にチェックインし、近所のバルで夕食を済ませ、薬を飲んで毛布をかぶって就寝。今夜こそ、気合い入れて風邪を治そう。明日はいよいよ今回のスペイン旅行の最大の目的地、アルハンブラ宮殿なのだ。

グラナダでは是非、ナマで本場のフラメンコ・ショーを観たかった。それも今回の旅行の大きな目的の一つ。本当は、この日の夜に観に行くつもりだったのだけど、こんな体調では如何ともしがたい。
明日の夜は夜行列車でバルセロナに戻らなくてはならないので、その前にフラメンコのショーを観る事が出来るだろうか。
その前に、何としてでも風邪を治さなければ。

スペイン旅行 マラガ〜コスタ・デル・ソル〜アルメリア 2014-1-1 [スペイン旅行の記録 2013年末]

セビージャのサンタ・クルス街の安宿で2014年の元旦の朝を迎えた。
起床して、軽い頭痛とノドの違和感を最初に感じる。やばいなあ、完全に風邪の初期症状である。

この日は一日中移動で、セビージャからマラガを経て、コスタ・デル・ソルの海岸線をバスの車窓から眺めつつ、アルメリアに行くという旅程。
出発前にサッパリしたかったので、宿の狭い共同シャワー・ルームで朝シャワーを浴びて出発。風邪をひきかけているコンディションで、これはただの愚行と言えた。後でその報いを受ける事になる。
この日のセビージャの朝は小雨。肌寒い小雨の中、サンタフスタ駅まで歩く。この頃は、風邪はそれほどしんどくなかった。

高速鉄道で、海岸沿いのリゾート都市マラガへ移動。

アルメリア行きのバスの時間まで1時間半あったので、バスターミナルのコインロッカーに荷物を預けて駆け足のマラガ市内観光へ。向かったのは徒歩20分程度の距離にある、カテドラルとアルカサル。この頃はまだ元気でした。

マラガでは、駅の自動販売機をおもむろに揺すり出す男性や、おもむろに道端に落ちていた煙草の吸い殻を拾ってそのまま口に持って行き、火をつけて吸い出す男性を目撃。でも、治安の悪さは感じず(1時間半しか滞在してないけど)、新年のお祝いの雰囲気に包まれていて、明るい雰囲気の街だった。

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マラガのカテドラルは壮麗で、その中では、新年のミサの最中。まあ、観光客も大勢いました。
そのカテドラルの背後に位置するアルカサルに行ってみたら、元旦は休みで中には入れず。残念。

さて、バスに乗ってマラガを離れた。バスは停留所に止まりながら、ひたすら東へ向かう。期待していた海岸線が、全然見れなかった。
途中の停留所で、45分程度の休憩。何もする事がなく、徐々にだるくなってきた体を持て余しながら停留所のベンチに腰掛けて、バスの他の乗客とともに、バスの出発時間を待った。

やがてバスは走り出して、しばらくすると海岸沿いの道に出たのだけど、時々窓の外に見える海を見ても、一向に心は浮き立たない。コスタ・デル・ソル、太陽の海岸。シーズンオフだからなのか、ただの寂しい海岸線だった。期待していた美しい海岸線は殆ど拝めず、俺はこんな所に何をしにきた?と思いながら、体調は徐々に悪化。

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とは言え、太陽も少しだけ拝めた。
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南アンダルシアの港湾都市であるアルメリアに到着したのは、夕方の5時半頃。もう完全に風邪の症状。
タクシーでホテルに向い、ホテルのレストランで夕食を食べて、就寝。
この一晩で何とか風邪を克服せんと。

風邪を引いたので毛布が欲しい、とフロントにリクエスト。エアコンで部屋を暖かくすれば?と言われるも、それはわかった、けど、私には毛布が要る、ともう一度リクエスト。OK、と言ったフロントの兄ちゃんは、結局、毛布を持って来なかった。俺の英語が通じなかったのだろうか。ミスコミュニケーション。
2014年の元旦の夜。

スペイン旅行 セビージャ 2013-12-31 [スペイン旅行の記録 2013年末]

コルドバの朝。
早朝、と言っても7時過ぎですが、外はまだ全然暗い。

スペインはヨーロッパの西に位置しているのに、タイムゾーンは他の西欧諸国と共通にしているせいで、時計が表示する時刻から生じる感覚よりも、朝の光の到来が遅いと思った。ドイツと時差ゼロだし。ちなみに、位置関係的にスペインの真上らへんにあるイギリスは、スペインよりも1時間遅い。
だから、多分、スペイン人は夜更かしが好き、って言われているのは、タイムゾーン設定が他の国の感覚とズレているから(後ろの方に)。多分。
朝7時台にしては、夜が白むのが遅いスペインの朝を過ごしながら、そんな事を思った。朝の8時でも、まだちょっと暗かったし。

この日は午前中に、ALSAの長距離バスでセビージャへ移動。2時間程度。

セビージャはスペイン第四の都市であり、アンダルシア地方の州都。
行ってみて実感した事は、市内の2カ所のバスターミナル(プラサ・デ・アルマスとプラサ・デ・サン・セバスチャン)と、鉄道のセビージャ中央駅(サンタ・フスタ駅)、この3カ所の旅行者拠点が互いに離れた位置に所在していることの不便さ。

コルドバからのバスはプラサ・デ・アルマス・バスターミナルに到着し、ひとまずサンタ・フスタ駅まで移動。駅までのバスの路線がよくわからず、空港まで向かう路線のバスなら途中で駅の近くを通りそうだったので、それで移動。
駅で翌朝のマルガ行きの特急切符の購入を済ませ、それから、セビージャの観光地区の中心部であるサンタ・クルス街に徒歩で向かった。

サンタ・クルス街は、歴史地区の一角で、カテドラルやアルカサルのすぐ近く。狭い路地が迷路のように張り巡らされていて、その中を土産物屋や飲食店が軒を連ねている。まさしく迷路で、後で、何度もグルグル迷う羽目に。

そんな観光地の一角の安宿を予約していて、チェックイン。この日の安宿、1階は土産物屋になっていて、その横の狭い階段を登って2階に入ると、昔ながらの狭いアパートメントに手を加えてホテルに改装したような、結構雰囲気のあるところ。部屋の内装も風情があって良い。しかも安い。大満足。

ただ、トイレとシャワーは共同。
ひとまずサッパリしようとシャワーを浴びに行ったんですが、シャワーカーテンに仕切られた、シャワーのスペースがめっちゃ狭いし、シャワーカーテンも遮断の用を成してなくて、カーテンの向こう側まで床全体が速攻でビショビショに。床全体が少し傾いている気がする。そして、扉と床の間の隙間を水は流れていき、扉の向こうの廊下の床までビショビショになってました。
そして、その扉の横には、すでに、モップとモップ絞り器付きバケツが常設してありました。

シャワーの後の廊下のモップ掛けを終える頃には、もう午後のいい時間になってしまい、急いで観光へと出掛けたのでした。

適当に路地を歩いていくと、セビージャのシンボルである、大聖堂(カテドラル)の巨大な姿が目の前に、ドーンと!

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この写真で見るとそんなに大した建物では無い感じがするけど、実物は、そりゃもうデカくって、壮大にして圧倒される偉容。歴史を感じさせる、古びた石のくすんだ色あいが、また良い。

が、しかし!
この日は何とカテドラルの開場は11時から13時まで。宿でシャワーと苦闘している間に、閉門してしまったのでした。せっかく、セビージャまで来たのに! 
よく考えればこの日は大晦日。カテドラルの公開時間がこの日は変則的な設定になっていたのでした。
どうしようもないので、カテドラル内部の観光は諦める。せっかくココまで来たのに!

カテドラルの横のアルカサル(宮殿)には、入場待ちの長蛇の列が。カテドラルが閉まっている分、アルカサルに観光客が集中した模様。
列に並んで待っているだけで日が暮れそうな感じだったので、アルカサルはパス。ここのアルカサルは、グラナダのアルハンブラ宮殿を模しているそうなので、楽しみは旅の最終日、アルハンブラ宮殿観光まで、取っておくことに。

遅めの昼食をとった後、どこを観光しようか迷って、ガイドブックに載っていた『ピラトの家』という宮殿に行った。入り口で少し待たされたけど、中は一見の価値あり。

入場料を払って内部に入ると、美術館でレンタルされているようなオーディオガイドが渡されて、1階の正方形状のパティオに通される。このパティオの整然とした美しさは、アルハンブラ宮殿のライオンの中庭に負けていない。
ちなみにオーディオガイドは、1回1回の説明が長くて、しかも英語が私の語学力では難しくて、すぐに飽きてしまった。

そして、入場時に受付の女性から告げられた集合時間に2階に行くと、同じ時間に入場した観光客が20人程度集合していて、そこにガイドさんが現れて、スペイン語と英語の両方で、パティオを取り囲むように配置された2階の各部屋を見せて回って、その内部に展示されている絵画などの解説をしてくれる。まあ、知っている画家の作品はゼロだったので、途中からガイドさんの説明は全然聴いてなかったけど。

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その後はガイドブックを見て、マエストランサ闘牛場に行く事にした。
闘牛はシーズンオフですが、「ブランカニエベス」の世界を少しでも見ておきたかったので。
18時過ぎに行ったんですが、まだ中に入れました。ここもガイドさんに引率されての内部見学。スペイン語と英語の両方で説明してくれるんですが、私以外はスペイン語圏の人だったようで、私1人のためだけに英語で丁寧に説明してくれました。

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闘牛士が闘牛を始める前に祈りを捧げるという聖母マリア像も見学できた。「ブランカニエベス」でも、重要なシーンの一つとして出て来ました。ガイドさんが、何人かの伝説的な闘牛士の肖像画の前で、その人の生涯を説明してくれたんですが、その多くは闘牛で命を落としたそうで、だから闘牛士は信心深い人が多いそうです。

それと興味深かったのは、闘牛の牛って、1回1回のショーの後に、必ず殺されるそうです。そうして殺された牛の肉は、かつては市民たちに配布されていたそうで、いわば救貧政策としての側面もあったわけです。
ただ、1回1回のショーで必ず牛を殺すのは、やっぱり野蛮かなー、とは思います。それと、逆に闘牛士が闘牛に殺された場合も、その牛はやっぱり殺されて、肉として振る舞われていたそうです。
(例外的に、その闘牛ショーが特に素晴らしかった場合は、スタジアム内の観客達が白い布をひらひらさせることで、牛の助命をすることもあります。)

さて、闘牛場の見学で結構感銘を受けた後は、大晦日で多くの市民が家族連れで散歩している中、ぷらぷら街の中を歩いた。
市庁舎で大晦日イベントのプロジェクション・マッピングしている所に出くわして、多数のセビージャ市民と共にそれを眺めたりした。

お腹が空いて夕食を食べようとするけど、開いているレストランがなくて、大晦日という事で、早い時間帯で店じまいするレストランも多かった。ケバブ店が開いていたので、それで夕食を済ませる。

その後、宿に帰ろうとして、路地が迷路で完全に迷子になってしまう。なんとか宿に着いて、就寝。
翌日は元旦。

スペイン旅行の記録 コルドバ 2013-12-30 続きです [スペイン旅行の記録 2013年末]

スペイン旅行続き。
コルドバの旧市街を観光中、デジカメの設定を白黒にして写真を撮ると、ウデやセンスが無くても、なんか雰囲気のある白黒写真が撮れる事を発見し、それからはサルのように白黒で写真をカシャカシャ撮り続けたのでした。

メスキータ内部
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これは・・・多分、メスキータの外。
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アルカサルの城壁から撮った写真。
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灯火のキリスト広場
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夜の旧市街。コワい人達に狙われたりしたらイヤなので、基本、早歩きです。
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夜のメスキータの尖塔(ミナレット)
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翌日はセビージャに移動。


スペイン旅行の記録 2013-12-30 コルドバ [スペイン旅行の記録 2013年末]

早朝5時15分過ぎ、バルセロナの安宿を出発。徒歩でスペイン広場のバス停に向かい、空港へ。

バルセロナのエル・プラット空港は、ターミナル1とターミナル2に分かれていて、市内からのバスはまず、ターミナル2に着いて、その後、格安航空会社が多く入っているターミナル1へと向かうんですが、この2つのターミナル間の距離がムダに遠い。何も無い平原の道を、バスでほぼノンストップで延々走り続けて、10分程度。ターミナル1と2の間の移動は、徒歩では到底無理な感じ。

この日はバルセロナからグラナダまで朝の飛行機で移動、午前中の間に長距離バスでグラナダからコルドバへと移動し、午後にコルドバ観光、という予定。
バルセロナ→グラナダ間の飛行機はVueling Airline。スペインのLCCですが、快適な空の旅。

グラナダ空港からグラナダ市内へはバスが出ている。そのバスの運転手は、バルセロナからの搭乗客が全員出て来るまで、バスを発車せずに待ってくれていた。

バスの中は日本人観光客で一杯。
グラナダ市内の中心部の手前の、長距離バスターミナルで下車。
グラナダ→コルドバ間のバスは、スペイン出発前に、インターネット(スペインの長距離バス会社ALSAのHP)で予約済み。

その予約したバスの時刻まで1時間ほどあったので、まだ予約していない明日のコルドバ→セビージャ間のバスのチケットを買おうとした。ALSAのチケットカウンターの列に並んで待って、カウンターの不機嫌そうなおばさんに注文。そのおばさんが発券ミス。
それはまあ仕方ないとしても、ミスを指摘してキャンセルをリクエストすると、こっちと視線すら合わそうとせずに、向こうのインフォメーションの窓口に行け、と何かすごく面倒くさそうにジェスチャー。

で、結局、そのおばさんの端末でなければチケットのキャンセルは出来ない様で、インフォメーションの人がそのおばさんに頼み込んで、ようやくキャンセルの手続きを取ってもらえた。その間、おばさんは終始、横柄で不機嫌な態度をキープである。で、返金を受け取る事が出来たのは、コルドバに向かうバスの出発の5分前である。

さて、コルドバまでは約2.5時間の旅。そのうち、2時間以上は寝ていた。

コルドバのバスターミナルに到着して、まずは明日のセビージャまでのバスチケットの購入。さっきの一幕にすっかり懲りた事もあり、構内に設置されていたALSAの自動券売機で購入したら、非常にあっさりと買えちゃいました。
この、ALSAの自動券売機、たいていの長距離バスターミナルに1−2台は設置されている(と思う)んですが、スペイン語と英語と表示を切り替える事が出来て、購入/発券はもとより、バスの時刻検索や空席検索など、凄い便利でした。

その後は、旧市街の中、メスキータの近所のユースホステルにチェックインした後、コルドバ観光。
天気も良く、体調も良く、将来の不安も無く(?)、楽しかった。そして今から思えば、この日が今回の旅行のピークだったのでした。

狭い路地が連なるユダヤ人街の奥にある、コルドバのシンボル、メスキータ。
もともと、この地を支配したイスラム政権(後ウマイヤ朝)のモスクで、レコンキスタ運動でキリスト教勢力がこの街を奪還してからは、キリスト教の大聖堂として使われている。

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アルカサル。城塞。
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アルカサル内の池で泳ぐ鯉たち。
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アルカサルを出て、旧市街を10分程歩いて、夕暮れ時の灯火のキリスト広場へ。
ここは、ほとんど人がいなかった。
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スペイン旅行日記 その1 2013-12-28、29 バルセロナ [スペイン旅行の記録 2013年末]

2013-12-28
前日、エゴラッピンのライブを観に行き、帰宅して5時間半後の早朝5時30分に自宅を出発。
凍てつく寒さの中を、空港バスが出るバス停まで20分の道のりを歩く。そして関空へ。

お金も無いのに海外旅行。行ける時に行くのだ。
スペインは初めてで、バルセロナとアンダルシアが今回の旅行の目的地。特にイスラム文化とキリスト教文化の融合の地、アンダルシアは、ずっと憧れの土地だった。

関空→仁川→モスクワ→バルセロナというルートで、バルセロナに到着したのは、現地時間の夜10時30分ごろ。
飛行機の旅は、この上なく順調だった。自宅を出発して25時間経過。

時間帯が遅いので、空港から市内のホテルまで、タクシーを使うことにした。
タクシーの、メーターが上がっていく速度が尋常じゃなく、正直気が気じゃなかった。
ホテルまで、約30ユーロ。ちなみに泊まった安宿が一泊20ユーロである。うーん。

明けて、翌29日。
この日はバルセロナ観光。

まずは、FCバルセロナの本拠地カンプ・ノウの巡礼である。券売機と改札でおっかなびっくりしながら、バルセロナの地下鉄を初利用。宿の最寄り駅ポブレ・セクから、ラス・コルツ駅で下車、そこから徒歩15分程度。唐突にあのカンプ・ノウが街のど真ん中に出現。朝9時半過ぎ、周辺に人けは少ない。

朝早く、イニエスタのお出迎え。
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折角なんで、スタジアムの中に入りたかったのだけど、入場料がEUR23 (約3200円)と聞いてたじろぐ。高いよ。試合があれば、その数倍でも払うけど。

と言う訳で、現地に行って、結局中には入らず、公式グッズを売っているショップ内を冷やかして、カンプ・ノウを後にした。公式ユニフォームも1万円以上、まあそんなもんだろうけど、やっぱり高いわ。

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続いて向かうは、ガウディのサグラダ・ファミリア。地下鉄サグラダ・ファミリア駅下車、すぐ。地下鉄便利。
しかし多数の観光客の前のゲートが閉まっていて、この日は、午後2時からしか入場できない、とのことだったので、とりあえずその場を立ち去って、知人が「死ぬまでに一回は行ってみたい」と言っていた、ガウディのカサ・ミラという建築物を観に行った。

カサ・ミラ。
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入場口の前には既に長蛇の観光客の列で、まあ並んで20分くらいで入れたけど、入場料はEUR16.50(2300円程度)とソコソコ高い。
好きな人なら十分その価値があると思うけど、私のような人間にとっては、内部を見学しての正直な感想は、「まあ、ちょっと高いかな。」です。

カサ・ミラの屋上は軽く異空間で、一見の価値ありでした。この写真では、遠くにサグラダ・ファミリアも。
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カサ・ミラから歩いて5分くらいの距離(同じ通り沿い)のガウディのカサ・バトリョを観に行った。これは外から眺めただけ。
後で、夜にも観に行ったけど、夜のカサ・バトリョは本当に綺麗。マジで。

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こんな感じ。

そこから、歩いてゴシック地区へ。
バルセロナの歴史地区、カテドラルを中心に狭い路地が入り組んでいて、多くの観光客がそぞろ歩いていた。(スリの多発地帯のようです。)
適当に歩いていると、不意に、カテドラルが視界に入り、おおッ!と。これは結構感動してしまった。不意打ちだったから、余計に。

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カテドラルも14時までクローズ、との事だったので、人混みの中、その周辺の路地を歩いていると、やがて、14時を告げるカテドラルの鐘の音の乱舞! そして、その音が鳴り止むと同時に、路地の一角でスタンバっていた3人組の路上ミュージシャンが、アラブ音楽を演奏し始めた。嗚呼、この一連を、音も含めて、デジカメのムービーで撮影しておけば良かった!と思いながら、カテドラルの入り口に戻るべく、その一角を抜けて、路地を彷徨った。

通り過ぎた路地の一角では、マリオネットを操っているおじさんと、それを黙って見ていた小さな白人の子供2人がいて、その年老いた人形使いによる緩慢な人形の仕草に明らかに飽きていたその子供たちは、揃って回れ右して、どこかへと消え去った。
それを横目で見ていて、急に猛烈な空腹感に襲われ、身体がフラフラしてしまう。そのまま歩いていると、もう一度、同じマリオネットのおじさんと出会って、同じ場所をウロウロしている自分に気付く。
やがて、『王の広場』と言われている石畳の静かな広場があって、そこを通り過ぎて、少し歩いてようやく、カテドラルの入口に戻ることが出来たのでした。
入場待ちの行列に並ぶ。

カテドラルの入場料は6ユーロ。
ガウディより安い!

内部は静謐な信仰の空間になっていて、観光客たちも一様に黙り込んで、なるべく足音も立てずに、内部の壁にかけられた多数の宗教画などを見学して回る。もっともらしい顔つきで。当然俺も。
それはともかく、ときどき、妙な低音が、ぶぅんと鳴って、あの音は一体何だったんだろう。

カテドラルを出た後は、ガイドブックに載っていたレストランに入ってパエリアを食べて、それから、徒歩で再びサグラダ・ファミリアへと向かった。

サグラダ・ファミリアに到着したのは4時半過ぎ。入場待ちの列に並びます。
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サグラダ・ファミリアの入場料は13ユーロ。カサ・ミラと比較すると、適正価格だと思う。
ただ、既にエレベーター待ちの人が多数で、閉場時刻が差し迫っていたので、塔には登れなかった。

サグラダ・ファミリアの内部は、観光客多数。中でも私のような東洋人の姿が目立つ。
とても美しい内部空間だったけど、観光客が多過ぎて、あまり有り難みは無かった。観光客でごった返しているフロアの、一階下のフロアでは、厳かにミサが行われていた。そこには観光客は行けない、っぽい。

天井。
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あと、色とりどりのステンドグラスとか、サグラダ・ファミリアの内部は煌めく美しさだった。

サグラダ・ファミリアの観光を終えて、バルセロナの観光の目的は終わった気分。カンプ・ノウにも行ったし。
グエル公園には行きたかったなあ。

後はこの日は、適当に散歩しながら、適当な場所で晩ご飯を食べて、そのまま宿に帰って、宿に到着したら直ぐに就寝。
明日の朝は、ホテルを5時半出発で、空港に向かわなければならない。

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