2011年 映画ベスト10 [映画 年間ベスト]
去年2011年、映画は個人的にはとにかく大豊作の1年だった。
1位「ソーシャル・ネットワーク」
実在の人物のサクセス・ストーリー、ではなく、ある若者が何かを得る引き換えに何かを失ってしまうという話。
そういう意味では、とても典型的な青春映画だと思う。
ストーリーといいそのテンポといい、音楽といい、とにかく好き。
Radiohead "Creep"の静謐な合唱団バージョンが流れる予告編からして、傑作感はただならぬものがあった。
(同じ理由で、今は「ドラゴン・タトゥーの女」が超楽しみ。)
2位「トゥルー・グリット」
酔っ払いの保安官と生真面目なハンターと共に、父を殺した男を追跡して荒野を旅する少女。
西部劇の体裁を取った冒険活劇。
これが1位でもよかった。
3位「ゴースト・ライター」
ポランスキー監督の手腕が冴えまくっている、洗練を極めたサスペンス/ミステリー。
凄い完成度。
これが1位でもよかった。
豊作の2011年の中でも、この1位〜3位は完全に別格。
4位以下。
順位付けは難しいので、順不同。多分観た順。
「キック・アス!」
ヒット・ガール!
「八日目の蝉」
表層の善悪を超えて揺り動かされる。
それとロードムーヴィ感。
大健闘な井上真央も含めて、どの女優さんも素晴らしい。今年の邦画ベスト。
「悲しみのミルク」
ペルー映画。映像の色彩感とフォークロア音楽がマジカル。
残酷なテロの記憶、それに、今も続く搾取と格差。
「中国娘」(「三大映画祭」上映作品)
中国の田舎の村から都会へ、そして海外へ。
ロードムービー感(またかよ)。及び、映画全体を貫くオルタネイティヴな空気感。
「チコとリタ」(「ラテンビート映画祭」上映作品)
顔の造形が妙にリアルな、完成度の高いラテン・アニメーション。
キューバ現代史とアメリカ・ショービズに翻弄される、歌姫とジャズマンの恋と人生。メランコリック。
「ウィンターズ・ボーン」
基本構造は「トゥルー・グリット」と同じ。
勇敢な少女がアメリカ土着の暗闇の中をくぐり抜けて行く、ハードボイルドな冒険物語。
タイトルの意味が分かった時の衝撃。
「宇宙人ポール」
ロードムーヴィ感(またか)+エイリアン。保守系アメリカ人には受け入れがたい映画だろうな。
同系統の「SUPER 8」もめちゃめちゃ良かったです。
ええい絞りきれない、他には...
「カントリー・ガール」
「SUPER 8」
「一命」
「あの日の幸せ」(「ブラジル映画祭」上映作品)
あと、「ブラック・スワン」「リトル・ランボーズ」「わたしを離さないで」「マネーボール」「レイン・オブ・アサシン」「アンストッパブル」などなど。
「ブラック・スワン」は突き抜けてた。クライマックスで圧倒された。
日本映画に関して言えば、良作は多く、傑作は少なかった印象。
同じ題材の「毎日かあさん」「酔いがさめたら、うちに帰ろう」、両作とても良かった。
他にも「もしドラ」「漫才ギャング」「東京オアシス」「CUT」色々あるけど、キリがない。
それと今年の映画ではないけど、太陽の塔のそば、国立民族博物館の企画で観に行った、マレーシア映画の「タレンタイム」。素晴らしい、傑作。
リバイバルで観た、テレンス・マリック監督の70年代作品「天国の日々」も。
前年公開(京都では2011年公開)の邦画「ヘヴンズ・ストーリー」は、最後まで観終わった時の達成感が半端なかった。
俳優部門!
男優では、何と言っても「冷たい熱帯魚」、でんでん。
そこら辺にいそうな、気の良さそうなおっさんの口から飛び出す必殺フレーズ「ボディを透明にする」が衝撃的過ぎて唖然。
でもこうゆう、人の心理につけ込みその人を支配しようとする人、実際にいそう。
最近はこんな役が多いけど、昔「相棒」で犯人役で出演した事があって、それもとても強い印象が。一見、正常な人なんだけど、追求されて犯行を自供する時に静かに凶悪さを滲み出すキャラクターだった。
他には、「マネーボール」のブラピ、「ゴーストライター」のユアン・マクレガー、「フィフティ・フィフティ」「宇宙人ポール」のセス・ローゲン、「スマグラー」「毎日かあさん」の永瀬正敏など。
それと、「八日目の蝉」でピンポイントの田中泯。
女優では、「ミラル」「猿の惑星創世記」「インモータルズ」のフリーダ・ピント。
理由は単純に、美し過ぎる...。「スラムドッグ・ミリオネア」の人ですが、順調に売れて来た。
後は、「ブラック・スワン」他、「メタルヘッド」等出演作が相次いだナタリー・ポートマン。
「八日目の蝉」の永作博美、井上真央、小池栄子。
昨年に続き映画にドラマに快進撃続く満島ひかりも。映画じゃないけど「それでも、生きていく」絶妙でした。
1/25追記
忘れてた! 「モテキ」の長澤まさみ&麻生久美子!
1位「ソーシャル・ネットワーク」
実在の人物のサクセス・ストーリー、ではなく、ある若者が何かを得る引き換えに何かを失ってしまうという話。
そういう意味では、とても典型的な青春映画だと思う。
ストーリーといいそのテンポといい、音楽といい、とにかく好き。
Radiohead "Creep"の静謐な合唱団バージョンが流れる予告編からして、傑作感はただならぬものがあった。
(同じ理由で、今は「ドラゴン・タトゥーの女」が超楽しみ。)
2位「トゥルー・グリット」
酔っ払いの保安官と生真面目なハンターと共に、父を殺した男を追跡して荒野を旅する少女。
西部劇の体裁を取った冒険活劇。
これが1位でもよかった。
3位「ゴースト・ライター」
ポランスキー監督の手腕が冴えまくっている、洗練を極めたサスペンス/ミステリー。
凄い完成度。
これが1位でもよかった。
豊作の2011年の中でも、この1位〜3位は完全に別格。
4位以下。
順位付けは難しいので、順不同。多分観た順。
「キック・アス!」
ヒット・ガール!
「八日目の蝉」
表層の善悪を超えて揺り動かされる。
それとロードムーヴィ感。
大健闘な井上真央も含めて、どの女優さんも素晴らしい。今年の邦画ベスト。
「悲しみのミルク」
ペルー映画。映像の色彩感とフォークロア音楽がマジカル。
残酷なテロの記憶、それに、今も続く搾取と格差。
「中国娘」(「三大映画祭」上映作品)
中国の田舎の村から都会へ、そして海外へ。
ロードムービー感(またかよ)。及び、映画全体を貫くオルタネイティヴな空気感。
「チコとリタ」(「ラテンビート映画祭」上映作品)
顔の造形が妙にリアルな、完成度の高いラテン・アニメーション。
キューバ現代史とアメリカ・ショービズに翻弄される、歌姫とジャズマンの恋と人生。メランコリック。
「ウィンターズ・ボーン」
基本構造は「トゥルー・グリット」と同じ。
勇敢な少女がアメリカ土着の暗闇の中をくぐり抜けて行く、ハードボイルドな冒険物語。
タイトルの意味が分かった時の衝撃。
「宇宙人ポール」
ロードムーヴィ感(またか)+エイリアン。保守系アメリカ人には受け入れがたい映画だろうな。
同系統の「SUPER 8」もめちゃめちゃ良かったです。
ええい絞りきれない、他には...
「カントリー・ガール」
「SUPER 8」
「一命」
「あの日の幸せ」(「ブラジル映画祭」上映作品)
あと、「ブラック・スワン」「リトル・ランボーズ」「わたしを離さないで」「マネーボール」「レイン・オブ・アサシン」「アンストッパブル」などなど。
「ブラック・スワン」は突き抜けてた。クライマックスで圧倒された。
日本映画に関して言えば、良作は多く、傑作は少なかった印象。
同じ題材の「毎日かあさん」「酔いがさめたら、うちに帰ろう」、両作とても良かった。
他にも「もしドラ」「漫才ギャング」「東京オアシス」「CUT」色々あるけど、キリがない。
それと今年の映画ではないけど、太陽の塔のそば、国立民族博物館の企画で観に行った、マレーシア映画の「タレンタイム」。素晴らしい、傑作。
リバイバルで観た、テレンス・マリック監督の70年代作品「天国の日々」も。
前年公開(京都では2011年公開)の邦画「ヘヴンズ・ストーリー」は、最後まで観終わった時の達成感が半端なかった。
俳優部門!
男優では、何と言っても「冷たい熱帯魚」、でんでん。
そこら辺にいそうな、気の良さそうなおっさんの口から飛び出す必殺フレーズ「ボディを透明にする」が衝撃的過ぎて唖然。
でもこうゆう、人の心理につけ込みその人を支配しようとする人、実際にいそう。
最近はこんな役が多いけど、昔「相棒」で犯人役で出演した事があって、それもとても強い印象が。一見、正常な人なんだけど、追求されて犯行を自供する時に静かに凶悪さを滲み出すキャラクターだった。
他には、「マネーボール」のブラピ、「ゴーストライター」のユアン・マクレガー、「フィフティ・フィフティ」「宇宙人ポール」のセス・ローゲン、「スマグラー」「毎日かあさん」の永瀬正敏など。
それと、「八日目の蝉」でピンポイントの田中泯。
女優では、「ミラル」「猿の惑星創世記」「インモータルズ」のフリーダ・ピント。
理由は単純に、美し過ぎる...。「スラムドッグ・ミリオネア」の人ですが、順調に売れて来た。
後は、「ブラック・スワン」他、「メタルヘッド」等出演作が相次いだナタリー・ポートマン。
「八日目の蝉」の永作博美、井上真央、小池栄子。
昨年に続き映画にドラマに快進撃続く満島ひかりも。映画じゃないけど「それでも、生きていく」絶妙でした。
1/25追記
忘れてた! 「モテキ」の長澤まさみ&麻生久美子!
2012-01-22 11:53
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