2021年 映画ベスト10 + α [映画 年間ベスト]
結局ブログ全然更新しないまま1年放置してしまった2021年。
1位 「アメリカン・ユートピア」監督:スパイク・リー
最高です!音楽のプリミティブなパワー、アートと政治性をつなぐ知性とユーモア。
J.モネイのカバーでその興奮は沸点に。
2位 「偶然と想像」監督:濱口竜介
軽妙な会話劇に宿る小さな奇跡、その鮮やかさに感涙。
未来の巨匠をリアルタイムで私は体験してる!
3位 「DUNE/デューン 砂の惑星」監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
IMAXで鑑賞、驚異の異世界体験。
これから何かが始まる感のワクワクに、何よりもワクワク。
4位 「空白」監督:吉田恵輔
2021年、最も壮絶で最も打ちのめされた作品。
感動した、どころの騒ぎではない。
5位「プロミシング・ヤング・ウーマン」監督:エメラルド・フェネル
これは今語られるべき物語だと思う。
こんな激しい怒りをポップネスにコーティングした映画を他に知らない。
以下は見たもん順
「すばらしき世界」監督:西川美和
遂に実現した西川美和×役所広司。その他の配役も絶妙。
人間の光と影を透徹な視線で見つめる作家性は衰え知らず。
「おろかもの」監督:芳賀俊 鈴木祥
本作で軽やかに謳われるシスターフッドに猛烈に感動しました。
「ドライブ・マイ・カー」監督:濱口竜介
村上春樹という素材に自分の作家性を掛け合わせた濱口監督の才能。
風変わりで真摯でミステリアスな、心の内面を辿るロードムービー。
「孤狼の血 LEVEL2」監督:白石和彌
特Aクラスの韓国映画に匹敵する重いバイオレンス感。
メインの3人+1(誰かはヒミツ)が本当にヤバかったです。
「君は永遠にそいつらより若い」監督:吉野竜平
モラトリアムな日常を描く青春映画。やがて顔を出す暗く深い裂け目。
これも今年を代表するシスターフッド映画の傑作。
次点クラス
「まともじゃないのは君も一緒」監督:前田弘二
主演二人の会話劇のグルーヴに惚れ惚れするコメディ。
「街の上で」監督:今泉力哉
コメディ映画としても街の映画としても文句のつけようがない。
今泉力哉監督の真骨頂であり最高傑作。
「水を抱く女」監督:クリスティアン・ペッツォルト
ミステリアスな展開に惹き込まれてしまう恋愛幻想譚。
「映画 フィッシュマンズ」監督:手嶋悠貴
これは青春映画。彼らにとっても私にとっても。
「漁港の肉子ちゃん」監督:渡辺歩
2021年のアニメ映画ではこれがベストだと思う。ジブリへのオマージュも◎。
「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」監督:江口カン
個人的に、2021年の最高アクション映画はハリウッドでも香港でもなくて、コレ。
「トゥルーノース」監督:清水ハン栄治
北朝鮮の強制収容所の日常を描いた海外アニメ。
極限の状況の中で人間性の尊厳を謳い上げる驚くべきストーリーテリング。
「イン・ザ・ハイツ」監督:ジョン・M・チュウ
これが世界のリアリティ! ミュージカル部分だけでなく、英語とスパニッシュがチャンポンで繰り出される会話もグルーヴィで楽しい。
「先生、私の隣に座っていただけませんか?」
黒木華×江本佑。しかしこれが期待以上の完成度。
全く世間の話題に上がってないのが本当に不思議な、傑作恋愛コメディ。
「子供はわかってあげない」監督:沖田修一
最高の夏休み映画。沖田監督ハズレなし。
「キャンディマン」監督:ニア・ダコスタ
都市伝説的怪人ホラーとBLMの組み合わせが、鮮烈極まりない。
「草の響き」監督:斎藤久志
これは名作。精神のバランスを崩してしまった一人の男の再生と、彼に寄り添う妻の
密かな葛藤を淡々と追い続けながら、カメラは世界の暖かさも冷たさも等しく映し出す。
というわけで邦画が傑作揃いでヤバかった1年。下の邦画のリストの膨大さと言ったら!
というか洋画の興行不振が深刻で(公開本数も少ないし、DUNEみたいな傑作の娯楽作が全然人が入らなかった、というのは、結構致命的では)これから日本の映画文化はどうなってしまうんだろう?という感じです。
日本の映画のレベルはめちゃくちゃ上がってますが(今年で言えば、濱口竜介、白石和彌、吉田恵輔を筆頭に)、外国映画は配信メインになっていくのか?でも映画館で色んな国/時代/ジャンルの映画に浸る文化は消えないで欲しいと心から願ってます。
あとは、シスターフッド的映画とLGBTQ映画が引き続き傑作揃い。
それとアメリカからのBLMの流れ(「キャンディマン」とか。「アメリカン・ユートピア」も。)
上記以外では、外国映画では
「聖なる犯罪者」「春江水暖」「ミナリ」「ノマドランド」「夏時間」
「ジェントルメン」「ペトルーニャに祝福を」「クルエラ」「スウィッチ」
「すべてが変わった日」「ザ・スーサイド・スクワット」
「モーリタニアン 黒塗りの記録」「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」「花椒の味」
「MONOS 猿と呼ばれし者たち」「キャッシュトラック」「パーフェクト・ケア」
「アイス・ロード」「ダヴィンチは誰に微笑む」「ラストナイト・イン・ソーホー」
「ただ悪より救いたまえ」「ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男」
「キングスマン ファースト・エージェント」「ドント・ルック・アップ」
日本映画では
「ヤクザと家族」「あのこは貴族」「あの頃。」「すくってごらん」
「騙し絵の牙」「砕け散るところを見せてあげる」「椿の庭」「僕が飛び跳ねる理由」
「地獄の花嫁」「映画大好きポンポさん」「猿楽町で会いましょう」「BLUE/ブルー」
「るろうに剣心 The Beginning」「青葉家のテーブル」「ベイビーわるきゅーれ」
「ボクたちはみんな大人になれなかった」「ひらいて」「由宇子の天秤」
「彼女が好きなものは」「カネコアヤノ Zeppワンマンショー2021」
最優秀男性俳優は、松坂桃李。(「虎狼の血 LEVEL2」「空白」「あの頃。」)
最優秀女性俳優は、奈緒。(「君は永遠にそいつらより若い」「草の響き」「先生、わたしの隣に座っていただけませんか?」)
1位 「アメリカン・ユートピア」監督:スパイク・リー
最高です!音楽のプリミティブなパワー、アートと政治性をつなぐ知性とユーモア。
J.モネイのカバーでその興奮は沸点に。
2位 「偶然と想像」監督:濱口竜介
軽妙な会話劇に宿る小さな奇跡、その鮮やかさに感涙。
未来の巨匠をリアルタイムで私は体験してる!
3位 「DUNE/デューン 砂の惑星」監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
IMAXで鑑賞、驚異の異世界体験。
これから何かが始まる感のワクワクに、何よりもワクワク。
4位 「空白」監督:吉田恵輔
2021年、最も壮絶で最も打ちのめされた作品。
感動した、どころの騒ぎではない。
5位「プロミシング・ヤング・ウーマン」監督:エメラルド・フェネル
これは今語られるべき物語だと思う。
こんな激しい怒りをポップネスにコーティングした映画を他に知らない。
以下は見たもん順
「すばらしき世界」監督:西川美和
遂に実現した西川美和×役所広司。その他の配役も絶妙。
人間の光と影を透徹な視線で見つめる作家性は衰え知らず。
「おろかもの」監督:芳賀俊 鈴木祥
本作で軽やかに謳われるシスターフッドに猛烈に感動しました。
「ドライブ・マイ・カー」監督:濱口竜介
村上春樹という素材に自分の作家性を掛け合わせた濱口監督の才能。
風変わりで真摯でミステリアスな、心の内面を辿るロードムービー。
「孤狼の血 LEVEL2」監督:白石和彌
特Aクラスの韓国映画に匹敵する重いバイオレンス感。
メインの3人+1(誰かはヒミツ)が本当にヤバかったです。
「君は永遠にそいつらより若い」監督:吉野竜平
モラトリアムな日常を描く青春映画。やがて顔を出す暗く深い裂け目。
これも今年を代表するシスターフッド映画の傑作。
次点クラス
「まともじゃないのは君も一緒」監督:前田弘二
主演二人の会話劇のグルーヴに惚れ惚れするコメディ。
「街の上で」監督:今泉力哉
コメディ映画としても街の映画としても文句のつけようがない。
今泉力哉監督の真骨頂であり最高傑作。
「水を抱く女」監督:クリスティアン・ペッツォルト
ミステリアスな展開に惹き込まれてしまう恋愛幻想譚。
「映画 フィッシュマンズ」監督:手嶋悠貴
これは青春映画。彼らにとっても私にとっても。
「漁港の肉子ちゃん」監督:渡辺歩
2021年のアニメ映画ではこれがベストだと思う。ジブリへのオマージュも◎。
「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」監督:江口カン
個人的に、2021年の最高アクション映画はハリウッドでも香港でもなくて、コレ。
「トゥルーノース」監督:清水ハン栄治
北朝鮮の強制収容所の日常を描いた海外アニメ。
極限の状況の中で人間性の尊厳を謳い上げる驚くべきストーリーテリング。
「イン・ザ・ハイツ」監督:ジョン・M・チュウ
これが世界のリアリティ! ミュージカル部分だけでなく、英語とスパニッシュがチャンポンで繰り出される会話もグルーヴィで楽しい。
「先生、私の隣に座っていただけませんか?」
黒木華×江本佑。しかしこれが期待以上の完成度。
全く世間の話題に上がってないのが本当に不思議な、傑作恋愛コメディ。
「子供はわかってあげない」監督:沖田修一
最高の夏休み映画。沖田監督ハズレなし。
「キャンディマン」監督:ニア・ダコスタ
都市伝説的怪人ホラーとBLMの組み合わせが、鮮烈極まりない。
「草の響き」監督:斎藤久志
これは名作。精神のバランスを崩してしまった一人の男の再生と、彼に寄り添う妻の
密かな葛藤を淡々と追い続けながら、カメラは世界の暖かさも冷たさも等しく映し出す。
というわけで邦画が傑作揃いでヤバかった1年。下の邦画のリストの膨大さと言ったら!
というか洋画の興行不振が深刻で(公開本数も少ないし、DUNEみたいな傑作の娯楽作が全然人が入らなかった、というのは、結構致命的では)これから日本の映画文化はどうなってしまうんだろう?という感じです。
日本の映画のレベルはめちゃくちゃ上がってますが(今年で言えば、濱口竜介、白石和彌、吉田恵輔を筆頭に)、外国映画は配信メインになっていくのか?でも映画館で色んな国/時代/ジャンルの映画に浸る文化は消えないで欲しいと心から願ってます。
あとは、シスターフッド的映画とLGBTQ映画が引き続き傑作揃い。
それとアメリカからのBLMの流れ(「キャンディマン」とか。「アメリカン・ユートピア」も。)
上記以外では、外国映画では
「聖なる犯罪者」「春江水暖」「ミナリ」「ノマドランド」「夏時間」
「ジェントルメン」「ペトルーニャに祝福を」「クルエラ」「スウィッチ」
「すべてが変わった日」「ザ・スーサイド・スクワット」
「モーリタニアン 黒塗りの記録」「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」「花椒の味」
「MONOS 猿と呼ばれし者たち」「キャッシュトラック」「パーフェクト・ケア」
「アイス・ロード」「ダヴィンチは誰に微笑む」「ラストナイト・イン・ソーホー」
「ただ悪より救いたまえ」「ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男」
「キングスマン ファースト・エージェント」「ドント・ルック・アップ」
日本映画では
「ヤクザと家族」「あのこは貴族」「あの頃。」「すくってごらん」
「騙し絵の牙」「砕け散るところを見せてあげる」「椿の庭」「僕が飛び跳ねる理由」
「地獄の花嫁」「映画大好きポンポさん」「猿楽町で会いましょう」「BLUE/ブルー」
「るろうに剣心 The Beginning」「青葉家のテーブル」「ベイビーわるきゅーれ」
「ボクたちはみんな大人になれなかった」「ひらいて」「由宇子の天秤」
「彼女が好きなものは」「カネコアヤノ Zeppワンマンショー2021」
最優秀男性俳優は、松坂桃李。(「虎狼の血 LEVEL2」「空白」「あの頃。」)
最優秀女性俳優は、奈緒。(「君は永遠にそいつらより若い」「草の響き」「先生、わたしの隣に座っていただけませんか?」)
2022-01-05 00:26
nice!(0)
コメント(0)
コメント 0