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2023年 音楽アルバム ベスト10 [音楽 年間ベスト]

1位 cero 「e o」
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2位 カネコアヤノ 「タオルケットは穏やかな」
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3位 君島大空 「映帶する煙」
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4位 YONLAPA 「Lingering Gloaming」
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5位 羊文学 「12 hugs (like butterflies)」
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6位から10位までは出たもん順。

Summer Eye 「大吉」
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Cornelius 「夢中夢」
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君島大空 「No public sounds」
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中川理沙 「動物の庭」
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Knower 「Knower Forever」
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次点クラス。

Yo La Tengo 「This Stupid World」
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Blur 「The Ballad Of Darren」
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Grapevine 「Almost There」
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2023年 映画ベスト10 + α  [映画 年間ベスト]

年末年始の趣味。映画の年間ベストと音楽の年間ベスト。
というわけで2023年も映画は豊作でした。

1位 「TAR」監督:トッド・フィールド
権力についての映画。映像設計、音響設計、ストーリー構成、そして君臨するケイト・ブランシェット。完璧。
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2位 「ミッション:インポッシブル/デッド・レコニング PART ONE」 
監督:クリストファー・マッカリー
いったいこの人は何やってるのでしょうか。決死のアクションつるべ撃ち。絶頂期のジャッキーチェンを思い出した。ただこの人は一体何歳なの?
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3位 「フェイブルマンズ」監督:スティーブン・スピルバーグ
映画の大巨匠の自伝映画にして家族映画の歴史的傑作。
映画少年の夢と傷。甘美で限りなく苦い。
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4位 「ザ・クリエイター/創造者」監督:ギャレス・エドワーズ
過去の幾多のSFアクション映画の名作の集大成的作品。いやこれが今年の一位でもよかったんですが。
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5位 「ダンサー イン Paris」監督:セドリック・クラピッシュ
今年No.1の青春映画。音楽も、ダンスの躍動も、本作で提示される価値観も、最高。
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6位から10位は見たもん順で。

「バビロン」監督:デイミアン・チャゼル
ハリウッド創世記の神話。M.ロビーとB.ピットにすべて持っていかれる。
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「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」監督:金子由里奈
繊細な人は弱い人ではなく、精神が強靭な人。
価値観を反転させてくれた親密でストロングな映画。
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「ダンジョンズ&ドラゴンズ」
監督:ジョナサン・ゴールドスタイン&ジョン・フランシス・デイリー
剣と魔法の世界を最新テクノロジーで完全映像化。文句なしで超おすすめの娯楽大作。
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「aftersun」監督:シャーロット・ウェルズ
これも今年を代表する一作だと思います。
遠い記憶の夏の気配。大人になって親を理解するということ。あのラストのカメラワークに泣く。
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「君たちはどう生きるか」監督:宮崎駿
イマジネーションの巨匠から次の世代のクリエイター達への渾身のメッセージ。
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惜しくもベスト10から泣く泣く落とした作品。
「ちひろさん」監督:今泉力哉
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「緑のざわめき」監督:夏都愛未
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「福田村事件」監督:森達也
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「ファルコン・レイク」監督:シャルロット・ルボン
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「私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター」監督:アルノー・デプレシャン
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上記以外でも素晴らしい作品に多数出会えました。

日本映画では
「エゴイスト」「わたしの見ている世界が全て」「波紋」「怪物」「凪の憂鬱」
「1秒先の彼」「アイスクリームフィーバー」「スイート・マイホーム」
「戦慄怪奇ワールド コワすぎ!」「ミステリと言う勿れ」「まなみ100%」
「ABYSS アビス」「バッド・ランズ」「アンダーカレント」「月」「正欲」
「愛にイナズマ」「首」「市子」「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」「ほかげ」

海外映画では
「パーフェクトドライバー/成功確率100%の女」「対峙」「ボーンズ アンド オール」
「いつか君にもわかること」「ザ・ホエール」「レッド・ロケット」「帰れない山」
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3」「ジュリア(s)」「ザ・フラッシュ」
「インディ・ジョーンズと運命のダイアル」「マイ・エレメント」「バービー」
「ドラキュラ/デメテル号最期の航海」「コンフィデンシャル:国際共助捜査」
「PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ」「サタデー・フィクション」
「極限境界線 救出までの18日間」「カンダハル 突破せよ」
「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」「ロスト・フライト」
「マエストロ その音楽と愛と」「Renaissance : A Film by Beyonce」

最優秀男性俳優は磯村勇斗。「月」「正欲」「波紋」と作品選び(選ばれ)が神でした。
他には鈴木亮平(「エゴイスト」)、トム・クルーズ。

最優秀女優はマーゴット・ロビー。「バビロン」「バービー」と文句なし。
僅差でケイト・ブランシェット(「TAR」「バーナデッドは行方不明」)、これで引退なんて言わないで。
それと挙げたいのがパク・ソダム(「パーフェクトドライバー」「PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ」)。


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2022年 音楽アルバム ベスト10 [音楽 年間ベスト]

2022年の個人的ベスト10です。

1位 羊文学 「our hope」
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2位 Kendrick Lamar 「Mr. Morale & The Big Steppers」
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3位 YeYe 「はみ出て!」
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4位 Beyonce 「Renaissance」
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5位 寺尾沙穂 「余白のメロディ」
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6位から10位は、出た順です。

Moonchild 「Starfruit」
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Big Thief 「Dragon New Warm Mountain I Believe In You」
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ゆうらん船 「MY REVOLUTION」
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ROTH BART BARON 「HOWL」
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LITTLE SIMZ 「NO THANK YOU」
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以下、惜しくもベスト10圏外・・・
Predawn 「The Gaze」
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柴田聡子 「ぼちぼち銀河」
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おとぎ話 「US」
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2022年のマイベストソングはコレです!









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2022年 映画ベスト10 + α  [映画 年間ベスト]

2022年、私はブログを更新しませんでした。

個人的なベストテンです。

1位 「やがて海へと届く」 監督:中川龍太郎
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ミステリーから祈りへ。アニメーションの使い方も効果的な、今観るべき真摯なシスターフッド映画。

2位 「トップガン マーヴェリック」 監督:ジョセフ・コシンスキー
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問答無用の映像体験。2022年の映画といえば、まずコレでした。

3位 「四畳半タイムマシンブルース」 監督:夏目真悟
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アニメ「四畳半神話体系」で「サマータイムマシンブルース」を完全リメイクするという発想が天才的。めっちゃ面白いです。

4位 「女神の継承」 監督:バンジョン・ピサンタナクーン
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タイの土着ホラー超傑作。前半のモキュメンタリーから、一気に振り切った展開を見せる後半という流れ、本当に怖いのですが、最高。

5位 「カモン カモン」 監督:マイク・ミルズ
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子供たちという人類の未来との対話。
とても暗い一年だったからこそ、この希望の映画をベスト5に入れたかったです。

6位から10位は見たもん順です。

「さがす」 監督:片山慎三
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今年はミステリーやサスペンスが豊作だったと思う。その日本代表その1。
韓国映画的ルックでグイグイ物語がドライブしていく傑作。

「MADE IN YAMATO」 監督:宮崎大祐ほか
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神奈川県大和市を舞台にした5作品の短編オムニバス。なんか自由で風通しがいい。

「ある男」 監督:石川慶
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今年の日本のミステリー映画代表その2、傑作。
いろいろ凄い映画だと思いますが、メインの3人の素晴らしさが際立ってました。

「グリーン・ナイト」 監督:デヴィッド・ロウリー
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ビジュアルもストーリーも完璧な、ゴシック・ファンタジーの傑作。

「THE FIRST SLAM DUNK」 監督:井上雄彦
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新しい切り口で、熱烈原作ファンにとっても、そうでない人ににとっても、120点満点の映画化。

正直、自分の中で上の10作品と甲乙つけがたい、次点クラスの6作品。これも見たもん順。

「ブラック・ボックス 音声分析捜査」 監督:ヤン・ゴズラン
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徐々に暗闇に踏み込んでいくテイストの、フランス産ミステリー映画の傑作です。

「ブルー・バイユー」 監督:ジャスティン・チョン
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移民社会アメリカの理不尽に曝される家族の物語。映像美も際立ってました。

「クレッシェンド 音楽の架け橋」 監督:ドロール・ザハビ
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ウクライナだけでなく、パレスチナも忘れてはならないと思う。
パレスチナ問題の現実を直視し、その上で、分断を超えること。

「麻希のいる世界」
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新たな切り口のファム・ファタル映画。鋭利で甘美な。

「ロンバス」 監督:セルゲイ・ロズニツァ
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親ロシア勢力に支配されたドンバス地域の現実を短編オムニバスでブラックに描く本作は必見。本作以外にも「リフレクション」も。

「NOPE」 監督:ジョーダン・ピール
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モノ凄い予算規模で、モノ凄いB級映画を作っちゃった。ホラーエンタメオモシロ映画!

今年は「トップガン マーヴェリック」と「NOPE」と「RRR」と「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」の年だったと思います。
つまり映画館を一大アトラクションの経験に変えてしまう、問答無用のアクション娯楽超大作の一年と言いますか、コロナ渦のステイホーム(配信)から映画館に観客を引き戻す大きな流れがあって、その先陣を切ったのがトップガンだったわけです。
個人的には上の4作品に「スラムダンク」も追加したいところで、あとこじつければ、PTAの「リコリス・ピザ」もその流れの一つとして位置付けたい。特に、あのトラック下り坂バック暴走とか、配信ではなくて大きなスクリーンで観ることが前提の作りだと思う。

あと日本映画は、去年に引き続きの豊作の一年。特に「恋は光」「千夜、一夜」「線は、僕を描く」「窓辺にて」「ケイコ 目を澄ませて」は傑作という形容詞がぴったりでした。
他にも「愛なのに」「猫は逃げた」「ハケンアニメ!」「SABAKAN」「百花」「さかなのこ」「そばかす」なんかも非常に好きでした。

外国映画で上にあげた以外では、
「スティル・ウォーター」「コーダ あいのうた」「ベルファスト」「Hand Of God 神の手が触れた日」「恋人はアンバー」「バルド 偽りの記録と一握りの真実」「ペルシャン・レッスン」「ギレルモ・デル・トロのピノッキオ」などなど。
配信オンリーの映画が全然観ることができていないので、世界の潮流には全然キャッチアップできていないとは思ってます。

最優秀の男性俳優は、やっぱり・・・トム・クルーズ。
次点で「RRR」の二人。
日本人では、窪田正孝、佐藤二郎。

女優さんは岸井ゆきの。「やがて海へと届く」「神は見返りを求める」に続き、「ケイコ 目を澄ませて」はおそらく決定打でしょう。
次点で、大活躍の河合優実。この人は今年は本当に凄かった。


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2021年 音楽ベスト10 + α [音楽 年間ベスト]

2021年、音楽は豊作の1年間でした。
以下、アルバム10選+α。

1位 GRAPEVINE「新しい果実」
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2位 ミツメ「VI」
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3位 アナログフィッシュ「SNS」
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4位 Little Simz「Sometimes I Might Be Introvert」
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5位 Homecomings「MOVING DAYS」
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以下、6位~10位は出たもん順です。

冬にわかれて「タンデム」
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踊ってばかりの国「moana」
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Tyler, The Creator「Call Me If You Get Lost」
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Faye Webster「I Know I'm Funny haha」
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Cleo Sol「Mother」
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以下、次点クラス
おとぎ話「BESIDE」
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羊文学「my love」
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Roth Bart Baron「無限のHAKU」
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2021年のベストソングは、
井戸健人「lunchbox」です。ほかには
GRAPEVINE「ねずみ浄土」、YeYe X BASI「おとな」、冬にわかれて「もうすぐ雨は」、
アナログフィッシュ「Saturday Night Sky」「Yakisoba」
Cleo Sol「Music」「Spirit」、Little Simz「Point and Kill」
butaji 「トーチ」、折坂悠太「トーチ」などなど。

ベストライブは
中納良恵 @ NHK大阪ホール 
本当にこの人は天才です!

おとぎ話 @京都磔磔
坂本慎太郎  Fuji Rock Festival 1日目
NUMBER GIRL   Fuji Rock Festival 2日目
羊文学 @ Umeda Club Quattro


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2021年 映画ベスト10 + α  [映画 年間ベスト]

結局ブログ全然更新しないまま1年放置してしまった2021年。

1位 「アメリカン・ユートピア」監督:スパイク・リー
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最高です!音楽のプリミティブなパワー、アートと政治性をつなぐ知性とユーモア。
J.モネイのカバーでその興奮は沸点に。

2位 「偶然と想像」監督:濱口竜介
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軽妙な会話劇に宿る小さな奇跡、その鮮やかさに感涙。
未来の巨匠をリアルタイムで私は体験してる!

3位 「DUNE/デューン 砂の惑星」監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
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IMAXで鑑賞、驚異の異世界体験。
これから何かが始まる感のワクワクに、何よりもワクワク。

4位 「空白」監督:吉田恵輔
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2021年、最も壮絶で最も打ちのめされた作品。
感動した、どころの騒ぎではない。

5位「プロミシング・ヤング・ウーマン」監督:エメラルド・フェネル
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これは今語られるべき物語だと思う。
こんな激しい怒りをポップネスにコーティングした映画を他に知らない。

以下は見たもん順
「すばらしき世界」監督:西川美和
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遂に実現した西川美和×役所広司。その他の配役も絶妙。
人間の光と影を透徹な視線で見つめる作家性は衰え知らず。

「おろかもの」監督:芳賀俊 鈴木祥
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本作で軽やかに謳われるシスターフッドに猛烈に感動しました。

「ドライブ・マイ・カー」監督:濱口竜介
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村上春樹という素材に自分の作家性を掛け合わせた濱口監督の才能。
風変わりで真摯でミステリアスな、心の内面を辿るロードムービー。

「孤狼の血 LEVEL2」監督:白石和彌
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特Aクラスの韓国映画に匹敵する重いバイオレンス感。
メインの3人+1(誰かはヒミツ)が本当にヤバかったです。

「君は永遠にそいつらより若い」監督:吉野竜平
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モラトリアムな日常を描く青春映画。やがて顔を出す暗く深い裂け目。
これも今年を代表するシスターフッド映画の傑作。

次点クラス
「まともじゃないのは君も一緒」監督:前田弘二
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主演二人の会話劇のグルーヴに惚れ惚れするコメディ。

「街の上で」監督:今泉力哉
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コメディ映画としても街の映画としても文句のつけようがない。
今泉力哉監督の真骨頂であり最高傑作。

「水を抱く女」監督:クリスティアン・ペッツォルト
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ミステリアスな展開に惹き込まれてしまう恋愛幻想譚。

「映画 フィッシュマンズ」監督:手嶋悠貴
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これは青春映画。彼らにとっても私にとっても。

「漁港の肉子ちゃん」監督:渡辺歩
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2021年のアニメ映画ではこれがベストだと思う。ジブリへのオマージュも◎。

「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」監督:江口カン
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個人的に、2021年の最高アクション映画はハリウッドでも香港でもなくて、コレ。

「トゥルーノース」監督:清水ハン栄治
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北朝鮮の強制収容所の日常を描いた海外アニメ。
極限の状況の中で人間性の尊厳を謳い上げる驚くべきストーリーテリング。

「イン・ザ・ハイツ」監督:ジョン・M・チュウ
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これが世界のリアリティ! ミュージカル部分だけでなく、英語とスパニッシュがチャンポンで繰り出される会話もグルーヴィで楽しい。

「先生、私の隣に座っていただけませんか?」
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黒木華×江本佑。しかしこれが期待以上の完成度。
全く世間の話題に上がってないのが本当に不思議な、傑作恋愛コメディ。

「子供はわかってあげない」監督:沖田修一
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最高の夏休み映画。沖田監督ハズレなし。

「キャンディマン」監督:ニア・ダコスタ
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都市伝説的怪人ホラーとBLMの組み合わせが、鮮烈極まりない。

「草の響き」監督:斎藤久志
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これは名作。精神のバランスを崩してしまった一人の男の再生と、彼に寄り添う妻の
密かな葛藤を淡々と追い続けながら、カメラは世界の暖かさも冷たさも等しく映し出す。

というわけで邦画が傑作揃いでヤバかった1年。下の邦画のリストの膨大さと言ったら!
というか洋画の興行不振が深刻で(公開本数も少ないし、DUNEみたいな傑作の娯楽作が全然人が入らなかった、というのは、結構致命的では)これから日本の映画文化はどうなってしまうんだろう?という感じです。
日本の映画のレベルはめちゃくちゃ上がってますが(今年で言えば、濱口竜介、白石和彌、吉田恵輔を筆頭に)、外国映画は配信メインになっていくのか?でも映画館で色んな国/時代/ジャンルの映画に浸る文化は消えないで欲しいと心から願ってます。

あとは、シスターフッド的映画とLGBTQ映画が引き続き傑作揃い。
それとアメリカからのBLMの流れ(「キャンディマン」とか。「アメリカン・ユートピア」も。)

上記以外では、外国映画では
「聖なる犯罪者」「春江水暖」「ミナリ」「ノマドランド」「夏時間」
「ジェントルメン」「ペトルーニャに祝福を」「クルエラ」「スウィッチ」
「すべてが変わった日」「ザ・スーサイド・スクワット」
「モーリタニアン 黒塗りの記録」「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」「花椒の味」
「MONOS 猿と呼ばれし者たち」「キャッシュトラック」「パーフェクト・ケア」
「アイス・ロード」「ダヴィンチは誰に微笑む」「ラストナイト・イン・ソーホー」
「ただ悪より救いたまえ」「ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男」
「キングスマン ファースト・エージェント」「ドント・ルック・アップ」

日本映画では
「ヤクザと家族」「あのこは貴族」「あの頃。」「すくってごらん」
「騙し絵の牙」「砕け散るところを見せてあげる」「椿の庭」「僕が飛び跳ねる理由」
「地獄の花嫁」「映画大好きポンポさん」「猿楽町で会いましょう」「BLUE/ブルー」
「るろうに剣心 The Beginning」「青葉家のテーブル」「ベイビーわるきゅーれ」
「ボクたちはみんな大人になれなかった」「ひらいて」「由宇子の天秤」
「彼女が好きなものは」「カネコアヤノ Zeppワンマンショー2021」

最優秀男性俳優は、松坂桃李。(「虎狼の血 LEVEL2」「空白」「あの頃。」)
最優秀女性俳優は、奈緒。(「君は永遠にそいつらより若い」「草の響き」「先生、わたしの隣に座っていただけませんか?」)


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2020年 個人的ベストアルバム+ベストライブ [音楽 年間ベスト]

2020 年を振り返り。豊作の1年。以下の順位はあってないようなものです。

1位 Mura Masa 「R.Y.C」
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2位 ROTH BART BARON 「極彩色の祝祭」
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3位 YeYe 「30」
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4位 羊文学 「POWERS」
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5位 寺尾紗穂 「北へ向かう」
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6位以下はリリース順です

踊ってばかりの国 「私は月には行かないだろう」
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井手健介と母船 「Contact From Exne Kedy And The Poltergeists」
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HAIM 「Women In Music PT. III」
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銀杏BOYZ 「ねえみんな大好きだよ」
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Dirty Projectors 「5EPs」
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次点クラス
King Krule 「Man Alive!」
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君島大空 「縫層」
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有馬和樹 「SILENCE 2020」
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ベストソングは
星野源「さらしもの(featuring PUNPEE)」
never young beach 「やさしいままで」
井戸健人「つくるひと」
坂本慎太郎「好きっていう気持ち」
秦基博「泣き笑いのエピソード」(おちょやん、素晴らしい)

ベストライブもリストアップします。
結構、配信で色々楽しんだ1年でした。どれもソフト化してほしい。
中でも、ロックダウン初期の沈んだ空気で観た折坂悠太の配信ライブで勇気付けられ、また、こんな時代に徹底的に現場にこだわった活動を見せてくれたおとぎ話とロットバルトバロンのライブには心底感動させられたのでした。

Number Girl @ Zepp Osaka Bayside 2020.02.10
折坂悠太 with 重奏 単独配信2020 (((どうぞ)))
tricot 配信ライブ 「猿芝居」1本目
cero @ 日比谷野外音楽堂(配信)
スカート @ Pony Canyon Yoyogi Studio (配信)
京都音楽博覧会2020(くるり/岸田繁楽団) @ 京都拾得(配信)
おとぎ話 @ 京都磔磔 2020.10.16
酔杯2 ~ Asian Kung-Fu Generationと全ゲストバンド
銀杏BOYZ 年末のスマホライブ2020 (配信)
ROTH BART BARON @ めぐろパーシモンホール(配信)


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2020年 映画ベスト10 + 次の10作品 + 選外の傑作 [映画 年間ベスト]

2020年は散々な1年でしたが、公開された映画は驚くほど傑作だらけの1年。マイベスト10は全て海外の映画で占拠されてしまいました。どの作品も他の年ならベスト3に確実にランクインしたくらいの傑作が揃った1年。
日本映画も決してハズレイヤーではなくて、いい作品/野心的な作品が多数。

ちなみに傑作である「第三夫人と髪飾り」「盲目のメロディ インド式殺人狂騒曲」の2作は、私が観たのは2020年ですが、日本での正式な公開は2019年だったらしく、よって選外としました。(そういう言い訳が無いと下の10作品に絞り切れなかったです。)

順位付けも相当迷った。全部1位でいい。もう順位関係ないっす。

1位「ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー」監督:オリヴィア・ワイルド
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爆笑、爆笑、そして感涙。スクールカーストという定番的枠組みをオールドファッションにしてみせた、最新仕様の青春映画、かつ、最強のバディ映画。暗い1年だったから、本作を1位に。

2位「ジョジョ・ラビット」監督:タイカ・ワイティティ
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こういうオモロい切り口のナチ映画はもはや発明。しかも反ナチス/反ファシズム映画として誠実。S.ヨハンソン、S.ロックウェルほか、キャストも最高よ。

3位「凱里ブルース」監督:ビー・ガン
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後半の40分ワンカット、このたまらないライブ感と夢幻感は何?もう完全に新世代。

4位「ミッドサマー」監督:アリ・アスター
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牧歌的な桃源郷が強烈な悪夢に変容していく、白昼夢的モダンホラー。男性主義社会に対する明確なアンチの視座が、陶酔的なようでいて実は非常に醒めている感じもまた、強烈。

5位「ハーフ・オブ・イット」(Netflix配信)監督:アリス・ウー
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恋と友情、疎外感と将来。青春映画の新たなスタンダード。今年一番繊細で美しい映画。

6位以下はランク付けではなく、観たもん順です。

「パラサイト」監督:ポン・ジュノ
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やっぱり外せない、文句なく2020年を代表する完璧な一本。突如トップギアに上げてくる所なんか凄いとしかいいようがない、社会派ブラックコメディの最高傑作。

「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」監督:テリー・ギリアム
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二人の主人公の夢追い人な姿が、テリー・ギリアム本人と否が応でもオーバーラップ。
現実と空想の絶妙なバランスといい、この監督らしいビジュアルセンスといい、まさに集大成。主演の二人も抜群。

「異端の鳥」監督:バーツラフ・マルホウル
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圧倒的に深遠な白黒の映像世界を彷徨い、人間性の善と悪に迫る。メガトンヘビー級のロードムービー。

「鵞鳥湖の夜」監督:ディアオ・イーナン
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特異なビジュアルセンスが数分おきに炸裂しまくる、究極のスタイリッシュノワール。これが1位でもいいんだけど。

「息子の面影」(ラテンビート映画祭2020、配信)
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メキシコを舞台にしたロードムービー。圧倒的な映像美に目を奪われているうちに、地獄の底に突き落とされてしまう。ぜひスクリーンで再見したい。これが1位でも本当にいい。

次点クラスの10作品
「フォードvsフェラーリ」監督:ジェームズ・マンゴールド
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「リチャード・ジュエル」監督:クリント・イーストウッド
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「ロニートとエスティ 彼女たちの選択」監督:セバスティアン・レリオ
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「ダンサー そして私たちは踊った」監督:レヴァン・アキン
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「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」監督:アグニェシュカ・ホランド
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「窮鼠はチーズの夢を見る」監督:行定勲
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「浅田家!」監督:中野量太
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「マロナの幻想的な物語り」監督:アンカ・ダミアン
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「モスキート」監督:ジョアン・ヌノ・ピント(京都ヒストリカ映画祭2020)
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「燃ゆる女の肖像」監督:セリーヌ・シアマ
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上記以外では、北中南米・欧州圏では
「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」「1917 命をかけた伝令」
「ナイチンゲール」「ペイン・アンド・グローリー」「SKIN」
「透明人間」「WAVES」「ブラック アンド ブルー」「TENET」
「カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇」「シカゴ7裁判」
「エマ 愛の罠」「オン・ザ・ロック」「おもかげ」
「ネクスト・ドリーム ふたりで叶える夢」「ザ・プロム」
「エンドオブラブ」「ペルセウス座流星群」(なら国際映画祭)
「魂は屈しない」(京都ヒストリカ映画祭)
「Once Upon A Time In Venezuela」「マリアの旅」(ラテンビート映画祭、配信)

アジア、アフリカ圏では
「はちどり」「82年生まれ、キム・ジヨン」「鬼手」(韓国)
「チィファの手紙」(中国)(という事で良いのかどうか・・・)
「ボヤンシー 眼差しの向こうに」(カンボジア)
「ラフィキ:ふたりの夢」(ケニア)

邦画では(観たもん順)
「ロマンスドール」「37 Seconds」「his」「音楽」
「ワンダーウォール劇場版」「架空OL日記」「初恋」
「劇場」「れいこいるか」「朝が来る」「星の光」
「蒲田前奏曲」「罪の声」「ジオラマボーイ、パノラマガール」
「彼女は夢で踊る」「VIDEOPHOBIA」「私をくいとめて」

日本の映画もこう並べて見ると、大御所・中堅・新鋭監督の素晴らしい作品が多数公開された充実の1年だったのですが。
ちなみに日本映画のベストワンは、豪華なキャスティングで語られるべき物語を語った「浅田家!」です。

所感としては、LGBTQモノと、シスターフッド的というかアンチ男性中心主義(Me Tooムーブメント以降の)の映画が、本当に多かった。優れた作品において特に。それが今の世界の大きなトレンドであることを強く感じた。上に列記した作品も、大半はこのどちらかにカテゴライズすることができます。

それ以外にホットなイシューとして、経済格差とBLMがあると思うのですが、格差問題は「パラサイト」が決定打。前年の「JOKER」に引き続いて。
BLM系は今後増えてくると思うけど、2020年で言えば「ブラック アンド ブルー」ですかね。それ以前だったら「ゲットアウト」「デトロイト」とか色々あると思いますが。

毎年の恒例なので、俳優部門。
男性はサム・ロックウェル(「リチャード・ジュエル」「ジョジョ・ラビット」)。

女性はフローレンス・ピュー(「ミッドサマー」「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」「レディ・マクベス」)。

それとこれだけは言いたいのですが、映画館は安全! 観客全員が常識をわきまえれば。



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レイニーデイ・イン・ニューヨーク [映画]

ウディ・アレンの創作意欲も底知らずだ。今回は、今をときめくティモシー・シャラメが主演で、お相手役を演じるのがアメリカの若手女優の一番手(とはいえこの人のキャリアは長い)エル・ファニング。このキャスティングから、今どきの若者達のイマドキな恋愛事情を描いた作品かしらん・・・と思いきや、主人公は気取り屋で映画にやたら詳しい文系青年、その彼女は映画ジャーナリスト志望の女子、そして舞台はニューヨークという設定。やっぱりいつものウディ・アレンの薫りがプンプン。恒例の、最初のキャスティング表を見るだけでワクワクします。

有名な映画監督のインタビューの仕事が舞い込み、長距離バスでニューヨークに向かうガールフレンドに、自分の故郷であるニューヨークの名所を案内しようと張り切る主人公。ランチの約束をして、映画監督に会いに行った彼女と別れた主人公は、時間潰しに懐かしいニューヨークの街を一人うろつき、昔の友人たちと偶然出会ったり。一方彼女は憧れの映画監督と業界人たちを目の前にして舞い上がり、すっかり彼氏をほったらかしに。

そんな二人を観ながら、観ている我々はすっかりニューヨーク観光気分を満喫できます。やっぱりこの監督は毎回毎回楽しませてくれます。いい映画だと思った。重要な役のセレーナ・ゴメスもいい感じです。

しかしウディ・アレンは性的虐待を訴えられて、業界内で評判ガタ落ちみたいですね。本作の出演者の中には出演を後悔しているようなコメントを発表している人もいたり。まあ嫌悪感を持ってしまうのは仕方がないことだと思いますが。けど作品の質的には、やっぱりこの人は外さないなあ、と。

個人的評価 4点/5点満点

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盲目のメロディ インド式殺人狂騒曲 [映画]

インドの映画ですが、コレが抜群の面白さでした。ストーリーの予想不可能さ、二転三転四転と物語が延々ツイストしていく感じに、すっかり夢中に。この完成度は「パラサイト」にも全然負けてない感じです。

盲目のイケメンピアニストが主人公。ピアニストとして無名の彼が、そのハンディキャップとは裏腹な音楽的才能によって、ジャズピアニストとして職を得て、評判も上がり、彼女もできて・・・と順風満帆。この手の映画では外せないショーアップされた演奏シーンも、ボリウッド的というよりも完全にハリウッド的。てっきりこのまま今っぽい感じの音楽映画が続くのかと思いきや、ある出来事をきっかけに、ガラリと映画の様相が変わる。・・・本当に見事だ。

主演の男性俳優がスターっぽくて演技も非常に達者なのですが、途中からグイグイ前面に出てくる悪女役の女優さんがとにかく存在感強し。ただの悪役ではない深みがあって、相当ヒドイ事しているのに(思わず唖然とします)、その腹の括りっぷりと秘かな逡巡との間の感情の揺れ動きとか、細かい表情のニュアンスで心の内面を絶妙に表現していて、本当に巧かった。

「インドのコーエン兄弟」という評価を聞いて、まさにそんな感じと思った。いや、ストーリー展開のキレ、起承転結の見事さは、それ以上。チョイ役と思われた人たちが、中盤以降に物語の重要な駒として、突如ガンガンに暴れ出す感じとか、最高に面白かった。

個人的評価 5点/5点満点


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