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蜜蜂と遠雷 [映画]

最近読んだばかりのベストセラー小説がさっそく映画化されていて、いくら何でも早すぎない?とか密かに思ったり。しかしこれが実に見事な映画化で、心の底から感心。かなり長めの原作小説を、多少の改変を加えつつ2時間という尺の中にそのエッセンスを凝縮させ、群像という魅力的なプロットを維持しながら、松岡茉優演じる元・天才少女の亜夜を明確な物語の主軸に据えることで映画としての焦点も定まっている。さりげない青春映画の佇まいもいい。何よりもまず、芸術と表現者の本質を、本作は非常に直感的な形で提示していて、それが映画としての奥行きをさらに深めている。

これぞまさにre-creation、て感じ。単なるベストセラー小説の映画化、ってだけじゃなくて。この脚本書いた人がグレイトだわ、と思って観てましたが、監督・脚本が「愚行録」の石川慶。やっぱり映像作家として本当に才気あるね。

演者の中では、主軸の4人も良かったのですが、彼らコンテスタントを見つめる目線を代弁する役どころの斉藤由貴、英語の発音も含めて、抜群に素晴らしかったと思う。それとブルゾンちえみ、原作小説の登場人物のイメージと全然違っていたけど凄く馴染んでて良かった。佇まいといいセリフ回しといい声の良さといい、良い女優さんになれるんでは。まあでも、松岡茉優からは目が離せない。

個人的評価 4.5点/5点満点


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the band apart @ 滋賀U-Stone 2019-10-1 [音楽]

1週間前にたまたま購入した彼らの4曲入り新譜ミニアルバム『POOL e.p.』が余りにも素晴らしくって、バンアパのライブを観に滋賀まで出かけた。彼らのライブは久しぶり。

1曲目でいきなりの「light in the city」、まるで暴風雨のようなバンドアンサンブル。やっぱ観に来て良かった!と心の底から思った。続いて、早くも投入の「higher」、そして「Castaway」・・・序盤戦で既に、この日のバンアパやっぱり最高です!という気分。「Castaway」での原さんのシャウトに胸が熱くなった。前半に「I love you wasted junks & greens」まで披露されて、ここまでで、すさまじい満足感。

その後はMCを挟みながら、新旧織り交ぜセットリスト。久しぶりにライブで演奏する曲のコーナーが設けられていたり(「silences」懐かしい)、もちろん『POOL e.p.』からの曲も披露されつつ。POOL e.p.の曲は、これからの彼らのライブの定番になりそうな名曲ばかり。「ZION TOWN」のような最近の日本語歌詞の名曲も聴くことができて、バンアパらしいグッドメロディとテクニカルなアンサンブルを堪能。・・・と思ってたら、人気曲「coral reef」「Eric. W」やっぱいい曲。

終盤で披露された「ディア・ワンダラー」「夜の向こうへ」を聴きながら、夏のことを考えた。バンアパの音楽は本当に夏が似合うと思う。
アンコールで演奏された「最終列車」の抒情性も夏のソレだ。そんな感じでウットリしてたら、アンコール最後の「beautiful vanity」の激しさに圧倒された。本当にカッコいいバンドだなっー。改めて大ファンになってしまった。

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アド・アストラ [映画]

IMAXで鑑賞。IMAXで正解。観終わって、これは大傑作だ!と非常にコーフンしていたら、世間的には評価が低くてビックリ。いや是非ともIMAXで観てみて下さい。世界に没入して下さい。

何よりもまず、大迫力の導入部。この映像体験は「ゼロ・グラビティ」に匹敵。これだけでIMAXのお金を払う価値があるのでは。そんな冒頭部で完全に度肝を抜かれて、その後の太陽系ロードムーヴィ的展開にもすんなり入っていくことが出来ました。

遠く海王星の辺りで行方を消した父親の行方を捜して太陽系の果てに向かう宇宙飛行士の物語。軍属のエリート宇宙飛行士を演じるブラピは流石のハマり具合。身体の鍛え具合も相当なもんです。そんなブラピが、行方を遮る幾多の危険を乗り越えながらの宇宙旅行。まあ、ぶっちゃけ「ゼロ・グラビティ」+「2001年宇宙の旅」のオマージュ的な。

そっか、世間的には評価低いねんな。それがちょっとショック。めっちゃおもろいと思ったんだけど。

個人的評価 5点/5点満点


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