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たゆたうバンド / ゆーきゃん @ 京都Urbanguild 2013-05-01 [音楽]

京都のライブハウス、アバンギルドの7周年記念、とのこと。
この日はたゆたうのスペシャル・バンドセット。対バンは、ゆーきゃんソロ。

この日は5月に入ったというのに、肌寒い気候。
しかし、アバンギルドは相変わらず、場所が分かりづらい。この日は看板も立ってなくて。3回くらいウロウロし、周辺の風俗の呼び込みのお兄さんに「アバンギルドってライブハウスの場所知ってます?」と訪ねても、本当に気持ちの良い営業スマイルで「ちょっと分かりません。」と即答される始末。
まあ、いい加減、ビルの入口の形と色や雰囲気とか、周りの風景とか、そういうのを覚えろよ、って話ですかね。

この日は8時スタート。仕事を持つ身としては、有り難い心配り。そしてアニバーサリーという事で、ビュッフェスタイルで食べ放題。ライブ終わった後に、早く家に帰りたいのに、晩ご飯を食べにどっかに立ち寄らないといけない、という、いつものジレンマに悩む必要がなくなるので、これも有り難い。

最初に演奏したのは、京都のウィスパー・シンガー、ゆーきゃん。
ペインターの足田メロウさんとの共演。ゆーきゃんが弾き語りで歌を歌い、ステージバックのスクリーンには、足田メロウが生で描いている絵が投影されていく。そんな彼の絵には、ゆーきゃんの歌が投影されているのか、一人で立って遠くを見つめているかのような感じと、同時に、人と世界に対して暖かい眼差しに満ちているような感じが。
2人のコラボレーションで、目の前に一つの世界が徐々に出来上がっていって、曲が終わるとそれを消して、また再びゆーきゃんの歌が始まる同時に世界を作っていく・・・その時その時に生まれては泡のように消えて行くアート。凄くいいな、これは。人の一生もそんなもんかも。

ゆーきゃんの歌は、よく耳をそばたてないと聞こえない。アンプラグドでは無いのに、下手すりゃアンプラグドより聞こえない。よって私の意識は自然と、彼の声と言葉とギターに集中する。こういう、意識的に小さな音を選択することで、人の意識を集中させて自分の音楽を聴かせるミュージシャンは、なかなか希有だ。世界的にも同系統のアーティストはいるとは思うけど(多分)、彼はそれをとても極端な形で提示する。面白いアーティストだと思います。

京都の女性デュオ、たゆたう。彼女らもまた、人の意識を自分たちの音に集中させるという点では、ゆーきゃんと同系統のアーティストだと思う。

この日は珍しくバンドセット。私はバンドでのライブを拝見するのは初めて。
サポートメンバーは、ドラムスに妹尾立樹(sistertail、Llama、YeYeバンド、Turntable Filmsなど)、ベースに藤井都督(Llama、キツネの嫁入り)という、京都ライブハウスシーンで活躍著しい、はっきり言って強力な2人。(と言いつつ、別に京都シーンに全然詳しくない私)

7周年という事で、最初は二人だけで「おいわいのうた」でこの日はスタート。
それと、この日がスペシャルだったのは、仙石彬人さんという芸術家の、TIME PAINTINGとの共演だったこと。
演者の姿も含めて、ステージ全体が万華鏡のように変化する極彩色で彩られ、何と言うかまあ、アシッド感抜群。そんなケミカルな感じとは真逆に、音楽性自体はオーガニック感満点、けど、覚醒しつつ夢を見ているかのような、たゆたうの音楽とのコラボレーション。これも素晴らしい趣向だった。

2曲目以降、ドラムとベースが加わって、バンドっぽいアレンジで演奏された曲の数々。この日は大半が新曲(と思う・・・)という、なんか攻めてる感じのセットリスト。
たゆたうの音楽の本質はバンドでもデュオでも全く変わらない気がした。満ち引きする潮のようにゆったりと流れていくリズム、そしてそのリズムに乗って流れる歌声が、たゆたうの奏でる音楽のセンターにある。
というわけで、この日は特に歌に聴き惚れてしまったのでした。
サポートの2人のコーラスで始まった、バンドアレンジの「つきにうたかた」も良かった。

たゆたうのライブは久々だったけど、やっぱり凄く良い。自然に音に集中してしまう感じが。
それと、今回のアシッド感漂う(?)舞台でのライブはスペシャル感に溢れてて、去年の夏のお寺でのライブもとても印象深いし、その”場”との相乗効果という意味で、次はいっぺん、夏の野外で聴いてみたい。

美味しいビュッフェの食事の数々をたらふく食った。本当にご馳走様でした、夕食代浮いた。
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