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Clammbon @ ガンガラーの谷 2日目 2013-9-29 [音楽]

沖縄3日目。

海の向こうに何がある?
この日は早起きして、神の島と呼ばれる久高島に渡ってみることにした。

前日に訪れて、そこから久高島を眺めた、斎場御嶽。そこから更に車を5分間ほど走らせて、安座真港。そこからフェリーで大体15分程度で、久高島に上陸。

琉球王朝にとって、神の島、久高島。
しかし、普通に住民は住んでます。島全体の高低差が少なく、自転車なら島を一周するのに小一時間もかからないほどの、小さな島。
この島を観光するなら、レンタサイクルである。船着き場のそばに、レンタサイクルの受付が2カ所ほどあった。
1時間とか、1時間半とか、細かい時間設定で料金設定されており、帰りのフェリーの時間に合わせて自転車を借りる事ができる。

船着き場のある島の南側は、島民が住んでいる区画。商店も医院も学校もある。
いかにも沖縄っぽい家が並ぶ中で、場違いな近代的なマンションが1軒建っていて、それは学校の先生用の賃貸住宅とのこと。

一方、島の北側は完全に無人の地域。
自然の中を、ただ道だけが伸びている。

IMGP1322.JPG

島の中には聖域が点在していて、一般人の立ち入りが禁止されているエリアもある。(立て看板が立っている。)
よその人間が、ずかずか土足で踏み込んじゃいけない、土地の人間によって懸命に守られていた神聖な領域がこの土地には残されていて、そういう事に当然の配慮が出来ない人間は、この島に観光に来るべきではない。

脇道に入ると、海が見えたり、ビーチがあったり。
とにかく海は綺麗。この日は天候も良くて、ラッキーだったと思う。

IMGP1314.JPG

そしてひたすらチャリンコを漕いで、島の北の果て、聖地カベール岬に到着。
IMGP1327.JPG

IMGP1323.JPG

確かに、ちょっと特別な空気は感じる。これは数百年前から変わらない浜辺なんだと思う。
大勢でガヤガヤしながら来る場所ではないと思う。

ところ変わって、島の東岸の景色。
植生が、本土の浜辺と大きく異なっていると思う。その事による、異国情緒というか。
現実感の微妙な喪失。100メートル、200メートル先が、人間が属する世界では無いような、そんな感覚がちょっとありました。

IMGP1339.JPG

IMGP1330.JPG

或いは、そんな非現実感は、単なる気のせいで、ただ単に人けが無いことと、海と空が美しいこと、それだけなのかもしれないです。
夢の中で、この浜辺にいつか再び訪れることになるんじゃないか、っていう気もしたり。な〜んて。

それにしても、デジカメのファイルサイズ設定を間違って、小さなサイズでしか写真を撮っていなかった事に少なからず後悔・・・。

確かに特別な空気がこの島には息づいていた。観光客も少なくて(←これが最大の理由かも)、この島の独特の風情を満喫する事が出来た。
IMGP1287.JPG
こんな海を見れたんだから、本当に来て良かった。

さて、フェリーで久高島を離れて安座真港に戻り、その後、近所の知念岬公園に立ち寄った。
海に突き出した公園は、見晴らしが絶景。日の出を眺める絶好スポット、とのこと。
海って広いなあ、という素朴な感想。
IMGP1374.JPG


あと今回、沖縄に来てみて、印象に残ったのが、いかにもオシャレそうなカフェ・レストランの多さ。車を運転していると、なんたらカフェ、という看板を、各地でよく見かけた。
沖縄のカフェ巡礼、なんていう企画があれば、面白いかも。
せっかくなんで、昼食は、そんなオシャレカフェの一つにて。

その後、玉城(たまぐすく)城跡に行ってみた。
IMGP1402.JPG
山の上に築かれた城の跡。地理的に、ここは琉球王朝時代には一大防衛拠点だった事が想像される。
今は、城壁の石垣しか残っておらず、さほど整備もされてなくて、廃墟って感じ。

それから、その近所の糸数城跡、という遺跡にも立ち寄ってみたんですが・・・。
IMGP1375.JPG
ここも丘の上なんですが...どこが城跡かサッパリ分からず。
一応、ここにお城が存在していた事を想像してみた。すると、目の前の草っ原に、人間の栄枯盛衰の歴史が眠っている、ような気がした。

この二つの遺跡をつなぐ片側一車線の道路には、グスク(=城)ロードという名前が付いていた。車を走らせるのが心地良い道だった。

さて、レンタカーを返却するために、昼間のうちに一旦那覇に戻らなくてはならなかったのだが、その前に、前日に訪れたひめゆりの塔に再訪。
前日、献花せずに立ち去ったのが、ちょっと心残りになっていて。関西に戻る前にささやかでも献花しておこう、と思って。
お花は入口の前で売ってます。

それから那覇に戻ってレンタカーを返却。路線バスでガンガラーの谷に向かった。
ゆいレール旭橋駅の那覇バスターミナル、その11番のりばから発車する琉球バス交通の玉泉洞線に乗って50分程度、玉泉洞前というバス停で下車。

明日の朝の、大阪へ戻る飛行機の時間が早くて、この日の宿泊は、那覇空港の近くのホテルを予約済み。
ライブ終演後に路線バスの最終で、那覇市内に戻ってこなくてはならなかった。

さて、この日のクラムボンのライブ。ガンガラーの谷2daysの2日目。そして、今年の全国ツアーの47本目にして最終日。
開演時間を少し過ぎて、待っていると、後ろの方がザワザワ。なんと、この日はステージの反対側、観客の後方から、演奏しながら登場したクラムボンの3人。「サラウンド」のスーパー・アコースティック・バージョン(?)を演奏しながら、別々に観客席を練り歩きつつ、ステージを目指す3人。いきなり意表を突く趣向に、みんな大喜び。

ステージ上で演奏し始めた今日の2曲目は「New Song」、この日はRe-バージョンではなく、オリジナルのアレンジの方。そして「パン蜜」と続き、4曲目は私は初めて聴く「Desire」、言うまでもなく中森明菜の往年の大ヒット曲のカバー。この曲の時だけ、ケイブカフェは、気怠げな雰囲気の郁子ママのスナックに早変わり(?)。

この日のセットリストで特に印象強かったのは、中盤の「ララバイサラバイ」「Long Song」の長尺2連発。とりわけ集中力の高い演奏と、静と動のダイナミックなコントラストがもたらす圧倒的なエモーションの放出に、有無を言わさず感動させられた「ララバイサラバイ」は、個人的には、この日の最大のハイライトだった。

「バイタルサイン」以降の後半戦は、本編最後の曲「NOW!!!」に至るまで、アゲアゲで圧倒的に楽しく、相変わらず外さない感じのライブパフォーマンス。
「バイタルサイン」では、感極まったミトが、高く積まれたアンプの上に登って立ってベースを弾きなぐる。ダンス・パーティな「シカゴ」、もはや観客の合唱大会となった「波よせて」、そして「KANADE Dance」に、大好き「NOW!!!」、と、ひたすら盛り上がるセットを畳み掛けて、この日の本編が終了。

アンコールが始まる前に、後方のドリンク・コーナーで泡盛を注文。昨晩の飲み屋さん以降、にわかの泡盛ファンになってしまった。

泡盛の水割りをちびりちびりと頂きつつ、ミトがMCで話していた、この会場で一番音響が良いという ”スイート・スポット” 近辺に移動して、アンコール1曲目の「Goldwrap」を聴いた。
確かに、特にドラムのスネアの音がとてもタイトで、その一音一音が、確実に気持ち良く "スイートスポット" にヒットしてくれる感覚。ミトのベースの低音も、本当に実が締まって聴こえるような感じ。ミトさんが言っているのは、こういう感じなのだろうか。

で、その曲が終わったら、ミトの事前予告通り、3人による今回のツアーの総括座談会(よもやま話)が開始。
自前のサウンドシステムと最小限の人数で、全国各地の様々な場所(大半が、非ライブハウス)で、4ヶ月間、計47本のライブを敢行した、今年のドコガイイデスカツアー。
3人それぞれの、一番印象深い場所とか、一番大変だった場所とか、面白い話が聞けた。(日立市でのライブ会場は、プラネタリウムで、それにちなんで「sonar」を久しぶりに演奏した、とのこと。・・・なんて羨ましい。)
ただ一番驚いたのは、十数カ所で彼らのライブを観に行ったという、超ツワモノのファンがいたこと。
凄い。

しかし、彼らの座談会を聞きながら、徐々に、那覇に戻る最終バスの時刻(20時58分)が気になり出した私。
この日のうちに那覇に戻っておかないと、明日の早朝の飛行機はキャッチできない。タクシーで那覇に戻るという非常手段も考えたが、ただでさえ貧乏旅行、財布の中身はお寒い限り・・・。

結局、座談会は最後まで聞いて、それから演奏が始まった「Folklore」のイントロを聴きながら、無念の途中退出。いやはや、ここまで来て、アンコールを聞き逃したのは非常に残念。

けど、その最終バスに乗った人は、結局、たった4−5人程度で、という事は、この日の観客の大半は、車で来たのか、はたまたタクシー使いということか・・・?
前日の様に近辺で宿を押さえていれば、この日もラストまでライブを聴けたんだけど、まあ、仕方がありません。

あとでネットで調べて、「Folklore」の後に「ナイトクルージング」を演奏した事を知った時は、流石にショック。
あの鍾乳洞空間で「ナイトクルージング」・・・・・・滅多とないチャンスを、みすみす見逃した気分。


翌朝の飛行機で無事に関西に戻った。

人生初の沖縄、本当に良いところだった。街の景色も車窓から眺める自然も、関西とは全然違う。それが非常に良い。
また、是非とも沖縄に行きたいものだ。今度は沖縄本島の北部と、離島方面がいいなあ。


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