SSブログ

ギリシャ一人旅 その7 四日目 移動日 モネンヴァシア→アテネ→クレタ島 [ギリシャ旅行の記録 2012年8月]

2012-8-14 Mon

朝5時に起床。

その前に、熱帯夜で夜中に一度目を覚ました。クーラーをかけると、いつの間にか寝てしまい、今度はその寒さでもう一度目を覚ます羽目に。時計を見ると5時だった。
旅行に出て3泊目、日に日に眠りが浅くなっているのを感じる。
開き戸を開けてベランダに出ると、外はまだ夜の闇、空には夏なのにオリオン座が。

宿を出たのは6時前。
薄明のなか、目の前に広がるは、海に浮かぶモネンヴァシア島のシルエット。上空には三日月。
圧倒的に美しい。

Greece Aug 2012 254.jpg

急激に夜が明けていく。バス停まで歩く。


Greece Aug 2012 265.jpg

バス停にて。空に三日月。



Greece Aug 2012 270.jpg

どんどん空が明るくなっている。ご来光は近い。
けどバス停の近辺からじゃ、角度的に太陽がモネンヴァシア島の背後に来てしまいそうだったので、場所を変えた。



Greece Aug 2012 295.jpg

早朝の、無人の浜辺。こんな絶景なのに、誰もいない。


ついに太陽が顔を出しました。

Greece Aug 2012 275.jpg

おはようございます。

Greece Aug 2012 291.jpg

この時、東洋人の男が一人、無人の浜辺で、バカみたいにひたすら同じ写真を撮っております。

ここは日本から見れば地の果て。
想像を超えるような美しい瞬間に立ち会った事に、素直に感謝。
これだけで、旅に出た甲斐があったかもって思った。



7時前に、女性が出勤して来てバス停の前のKTEL(長距離バス)の小さな事務所がオープン。
アテネ行きのバスチケットを買う。29.60ユーロ。
私以外には、いかにもな感じの旅行者は、ひと組の男女カップルしかいなかった。
他の乗客はその多くが、見た感じ、地元のギリシャ人で、スパルタとか遠方の町に用事があって出掛けたり、帰っていく感じの人たちだった。
鉄道網が発達していないギリシャでは、長距離バスがまさしく国民の足になっている。

この日は、19時台のアテネ→イラクリオンの飛行機に乗る為に、アテネに戻る、ただその為だけに割り当てた日だった。
二日目に行く積りをしてたけど行けなかったミケーネ遺跡に、この日、行くことも考えたけど、どうにも時間が読めず、断念することに。
(リスクを負ってミケーネ行きにチャレンジする事の決断がつかなかった、と言える。今考えると時間はたっぷりあったので、チャレンジすれば良かったかも。)

じゃあ、この日は何事も無く安穏と過ぎ去っていったのかというと、そんな事は無かった。
初心者トラベラーに想定外のトラブルは付き物である。
この日は、長距離バスの経由地のトリポリで、あやうくバスに置いていかれそうに。

行きの時(2日目のコリントス〜スパルタのバス)では、そこで10分程度のトイレ休憩が入ったので、今回もてっきりそうだと思って、バスを降りて、売店の方に向かった。
売店に入る前にふと不安になって振り返ると、さっき乗ってたバスが、今まさに、ターミナルを出発せんと走り出したのだった。
大慌てでバスに駆け寄るオレ。何せ、リュックはバスのトランクの中である。ここでバスを見送ってしまえば、その荷物が自分の元に戻って来る保証など海外では無いに等しい。必死である。

バスが気付いて停止してくれたので、事なきを得たのだけれど、運転手のオッサンにギロっと睨まれた上に、ギリシャ語で何やら怒られてしまった。

このちょっとした事件によって、私は、どんな時でも油断してはならぬ、いや何事も起こりそうに無い時ほど大きな人生の落とし穴が待ち構えているのだっ!という教訓を、自分の胸に深く刻み付けたのだった。
(まあ単純に、そんなもん、運転手に事前に確認しとけ、て話である。)

コリントス運河のバス・ターミナルでもバスは一度止まり(この時は5分間くらい止まってた)、終点のアテネはキフィスウ・バス・ターミナルに到着したのは午後1時過ぎ。
今回のギリシャ旅行で初めて見る人の多さに、大都市に来た事を実感。

この長距離バスターミナルは、アテネの中心からは少し外れていて、ブルーバスという市内のバスを使ってアテネの中心に向かった。

そのブルーバスの終点から、パルテノン神殿などが位置するアクロポリスの方向に向かって10分ほど南に歩き、様々な国籍の観光客で溢れかえるプラカ地区に入る。
ここはアテネの中で最もオシャレな感じの区画で、ショッピングがてら散策するのが楽しい。
今回のギリシャ旅行で初めて見る、いかにも日本人っぽい東洋人の観光客もちらほら歩いていた。

今回は、プラカ地区ではランチを取っただけで、その後はほぼ素通りして、アクロポリスの丘の南側、ディオニソス劇場の遺跡を観光した。入場料2ユーロ。
見事なすり鉢状の当時の劇場が今に残る遺跡だが、保存工事の鉄製の足場が残ってたりして、イマイチ。

Greece Aug 2012 303.jpg

パルテノン神殿には、10年以上前に一度、アテネに来た事があり、その時にも観光していたので、今回はパス。
炎天下のなか、重いリュックを担いで神殿のあるアクロポリスの丘の上まで登る気になれず。
それに、一度見ればもういいか、という感じ。

代わりに、以前訪れた時には無かった、真新しい建物の新アクロポリス博物館に入った。ディオニソス劇場の目の前である。入館料5ユーロ。
クロークにリュックを預け、古代ギリシャ/ローマ時代の遺物の彫刻や美術品を鑑賞。
エレクティオン神殿の女神像(柱)のオリジナルも展示してある。(この6体の女神像のうち、1体はイギリスに略奪されて、今も大英博物館に所蔵されている。)
ここはとにかく、建物がモダンでキレイ。訪れた価値はあった。
2004年オリンピックを契機とする、ギリシャ好景気時代の(今となっては)遺産と言える。

それから地下鉄で空港に向かい、フライト時刻まで時間を潰した。

クレタ島の中心都市イラクリオン。
その空港に着いたのは、すっかり夜になった8時過ぎ。
ついに、憧れの土地、クレタに上陸。
割とそんなに感慨もなく。

予約していた、空港から1km程度の距離にあるビジネスホテルにタクシーで向かい、チェックイン。
夕食は、ホテルの近所のファーストフード店で済ませた。
泊まったホテルの周りは本当に下町というか、結構汚くて、それがクレタ島の第一印象だった。
観光は明日から。

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。