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ディクテーター 身元不明でニューヨーク [映画]

サシャ・バロン・コーエンの最新作。
この人の映画をちゃんと観るのは初めて。

フセインやカダフィ大佐を連想させる、産油国の独裁者が、部下の陰謀に陥った結果、ニューヨークでオーガニックショップのバイトになる。こういうプロットの適当さ、大好きである。
映画は基本的に、下品なギャグの応酬。映画の一番最初の絵から、完全に振り切ってます。
まあツボにはまるかどうか、だと思う。
私は、めちゃめちゃ面白かった。
人種差別ネタ、宗教ネタ、911ネタ、といったタブー的レッドゾーンにあえてどんどん踏み込んでくる感じも、アグレッシブすぎ。素敵。

まあ、ギャグに関しては男子中学生レベルで、女子受けは無いと思う。
オフィシャル・ウェブサイトのコメント欄を見ても、大半が男である。

それと特筆すべきは、セット、特に中東シーンが、結構お金がかかっている感じ。
それで、こんな下らないギャグばっかの映画を作ってしまいました。

でもそのひたすら下らない感じが、最後に黒から白に反転する手際の良さは、鮮やか、の一言。正直、めちゃくちゃ感動してしまった。そうそう、そうなんだよ!という感じ。
これは、ハリウッド受け、映画人受けするよなあ。
マイケル・ムーアがやっている事を、ギャグ映画でやり遂げてしまった感じ。
その辺のギャップに対するセンスにサシャ・バロン・コーエンの高い知性を感じるなあ、品性はまれに見る低さだけど。

それと、名優ベン・キングズレーが出演しているのもトピックだと思うけど、スコセッシの「ヒューゴ」つながりなんかな。

個人的評価 4.5点/5点満点

公式HP
http://www.dictator-movie.jp/
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