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京都音楽博覧会 2013 2013-9-22 @ 京都 梅小路公園 [音楽]

快晴。
3連休の中日、にも関わらず、朝に仕事が入ってしまい、仕事をとっとと済ませて大急ぎで京都に向った。
この日は毎年9月恒例の京都音博。今年で7回目。ちなみに私は6回目の参加。

一番手のマイア・ヒラサワには全然間に合わなかったけど、2番目のアクトであるザ・サンフジンズから観る事が出来た。

実は、この日一番見たかったのが、この新人バンド、サンフジンズ。
くるり岸田、奥田民生、伊藤大地の3人による新バンド。バンド名通り、白衣に身を包んで登場した3人。
演奏したのは5曲だけ、全部がオリジナルの曲。岸田と民生が曲単位で交代にボーカル&ギターを取り、片方が歌っている曲でもう片方はベースを弾く、というスタイル。
マッタリした曲が多いのかなあ、と思いきや、4曲目「ふりまいて」という曲では痛快なロックンロールを繰り出し(伊藤大地も叩きまくり)、ラストの「サンフジンズのテーマ」のナイスな歌詞もユルくっていいです。
忙しい3人だけど、課外活動的なスタンスで別ユニットを組むのって凄く良いと思う。
引き続き、ユルーい感じで(スケジュール調整とか難しそうだけど)ライブ活動して欲しい。

さて、京都水族館のイルカショーを経て、この日3番手の細野晴臣。
たしか細野さん、音博の出演は3回目? 常連さん。
ドラムセットには引き続き伊藤大地が座り(服装は白衣からオシャレなトラッド・ファッションに)、それにこの人もすっかり常連の高田漣がギターやらペダルスティールやら、サポートギターにベテランの味、徳武さん。
あいかわらずアメリカーナ/ジャズな感じで、粋にキメて来る細野バンド。
途中からは、くるりベース佐藤氏もセッションに参加して、5人での演奏が、とても音がまろやかで、グルーヴがしっかり通ってて、凄く気持ちいい。
知ってる曲はほとんどゼロだったけど。YMOのセルフカバーとかやったみたい。
最後は今回、唯一知ってる曲だった「Pom Pom 蒸気」。
今回の音博の個人的ベストアクト。や〜、細野さんのワンマンライブに行きたくなってしまったな。
それと、西を向いたステージ上は、モロに炎天下の直射日光を浴びる状態で、非常に暑そうだった。

次は、イルカショーを経て、アイルランドの新人ロックバンドVillagers。
岸田氏お気に入りというこのバンド、Coldplayのようなメロディ志向のロックバンドかと思いきや、曲によっては、アレンジが完全にクラブ・ミュージック志向で、結構ツボにはまった。
トータル的には、イギリスのSouthっていうバンドを思い出した。South、結構好きだった。今も活動してるんだろうか。
それと、西日の直射日光が、ステージ上で非常に過酷なコンディションを作り出している感じだった。顔が真っ赤だった。

次の演者は奥田民生。ソロで弾き語り。「荒野を行く」から。
相変わらずこの人は、とても気持ち良さそうに弾き語りを演奏する。自分の歌を持っている。そして、抜群のタイミングで梅小路蒸気機関車館のSLの汽笛が鳴り響く。
「さすらい」で凄く盛り上がったけど、その後の「マシマロ」。この曲、ギター弾き語りだと、速い。えらくパンクに聴こえた。

トリ前はRIP SLIME。この日の最大の目玉。時間は4時を回っていて、この頃には少し涼しくなっていた。
音博にリップスライム。
ミスマッチ感もありつつ、だがこれまでも音博は、石川さゆりを筆頭に、ベンチャーズ、京都魚山聲明研究会(お坊さん6人くらいで声明、というかお経)、Real Group(北欧の世界的アカペラグループ)などなど、セレクションが自由で、それがこのイベントの大きな魅力でもあり。
その”自由”枠が、今年は、リップスライムなんだと思う。
ファンサービスか、大好きな「楽園ベイベー」を聴けたのは嬉しかった。
そして最後の「JOINT」も凄い好きなダンス・チューンなんですが、その曲では、ついに音博で、大勢のお客さんが頭上でタオルを回す光景が出現。俺も便乗して回しました。タオルは持ってなかったので、ハンカチ代わりに持ってた手ぬぐいを。

トリのくるり。

ドラムはBobo。なんとBobo、皆勤賞とのこと。そういえば初回の音博でも、くるりのライブでドラム(パーカションだったような気がする・・・)を叩いていたのは、ちょうどこの頃からくるりと組み始めた彼だった。

あと、他にサポートは、高田漣、キーボード鈴木正人、ユーフォニウム権藤さんで、総勢7人でのライブ。

毎年、くるりは音博では、音博だけのスペシャルなセット・リストをいつも組んで臨む。
今年は、例年以上にスローな曲が多い印象。「グッド・モーニング」「さよならリグレット」「ARMY」といった。
そんな中で、初めて聴く曲があって、その曲が凄く良かったのと(「TIME」という曲らしい)、あと配信で発表された新曲「ロックンロール・ハネムーン」もこの日初めて聴いたんですが、とても風通しの良いポップなロックソングで、いい曲だった。

だが圧巻だったのは、思いっ切り打ち込みの原曲アレンジがひたすら気持ちがいい「world's end supernova」。
今回のセットでは、ダンスビートのこの曲1曲だけが何か浮いていて、ひょっとしたらファンサービスなのかもしれない。けど、夜の野外で聴くハウス・アレンジのこの曲は、本当に最高だった。

その後「奇跡」を演奏し、Boboも含めてサポートの人達が退場。
メンバー3人だけがステージに残った。3人だけでアンコール代わりに演奏された曲は「宿はなし」。
しっとりと、今年の京都音楽博覧会の締め括り。

京都水族館との協力体制もバッチリで(音博の半券で、この3連休は半額で水族館に入場できたようです)、また、新しく鉄道博物館の建設も決まったらしい。(2016年開業予定。)
この梅小路公園が再開発されるようになったきっかけは、おそらくは、第一回の京都音楽博覧会の成功で、そう考えると、くるりの地元貢献度は本当に大きいと思う。純粋に音楽活動を通じて地域貢献している、くるりというバンド。ロックバンドの一つの理想型だと思う。

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