きのこ帝国 @ 日比谷野外音楽堂 2016-08-27 [音楽]
きのこ帝国、初の野外ワンマン。タイトルは『夏の影』。
季節感を強く投影した心情風景を描く方向性にシフトしている最近の彼ら、そして「クロノスタシス」「夏の夜の街」のような夏感強めのとっておきナンバーを持っている彼らにとって、夏の野音ほど似つかわしい場所はないのではないかと思い、東京まで出かけてみたのだった。
この日は残念ながら、雨の東京。抜けるような快晴~夕暮れで彼らの野外ライブを堪能する、という当初の期待はかなわず。土砂降りではなく、優しい雨だったのがせめてもの救い。
いつもの登場SE「MAKE L」と共にステージに登場した4人。Vo.佐藤の、「ど」が付くピンクヘアに驚きながら、レインウェアに缶ビール片手というスタイルにて、この日の一曲目「猫とアレルギー」を聴く。リードギターのあーちゃんがこの曲では鍵盤を奏でる。次の「35℃」ではエモーショナルな佐藤の歌に重なるように彼女の轟音ギターが炸裂、そして「パラノイドパレード」・・・やば、雨なのに超気持ちいい。夏の野音というシチュエーションに、この冒頭の一連の流れ、バッチリハマりすぎ。夏の野音のきのこ帝国、やはり正解でした!
しかしこの日は会場のすぐ近くで盆踊りが開催されていて、曲が終わると聞こえてくる、調子っぱずれな拡声スピーカーの祭り囃子・・・もはや軽く営業妨害のレベルである。当初はメンバーも戸惑っていた様子だったけど、演奏中は全然その騒音が気にならないほど、この日はグッと自分達の音に引き込んでしまう集中力の高いパフォーマンス。
静謐さの中に切ない感情を解き放つ「ハッカ」は、ヴォーカリストとしての佐藤さんの真骨頂。「夜鷹」の闇の中を滑空するようなイントロには毎度のことだけどワクワク。雨の夜にステージ上のライティングが美しい。そしてこの野音で一番聞きたかった「クロノスタシス」「夏の夜の街」にも満足。ここで聴けて良かった。この時点で今日の目標は達成した。
しかしここからが聴きどころ。この日初披露された新曲「夏の影」では、木琴やらパーカッションやらサポートメンバーが入った、レゲエ調の新機軸。同時に、ニューアルバムの発売が発表された。止まらない彼ら。
そしてそれ以降、「WHIRLPOOL」「ミュージシャン」といったスロー&ノイズ、クワイエット&ラウドな初期ナンバーの連発、彼らが奏でる轟音とエモーションの渦に身を委ねる最高の体験。
「海と花束」のイントロが鳴り響いた瞬間の覚醒感。やっぱこの曲が一番好きなんだよねー。そして「夜が明けたら」の静寂の中からやがて迸るホワイトノイズは、隠しきれない生命の衝動のよう。
そして新曲のラブソング「クライ・ベイビー」から、ここで演奏される事に大きな意味を感じさせる彼らの代表曲「東京」が本編ラストを飾った。
アンコールは「疾走」「明日にはすべてが終わるとして」で爽やかに締めくくり。
鳴り止まない拍手に応えて再登場した彼ら、ベースの谷口さんが慣れないMCでグッズ紹介している間に残りの3人で協議した結果、怒涛の「国道スローブ」に突入! 最高。最後で再びトップギアに入った演奏で、観客の声援に応えてくれたのでした。
東京まで観に行って本当に良かった。野音はかつて、SAKEROCKの野音をギリギリまで迷った挙句、見逃したことがあって、そのDVDを観て(これ、間違いなく彼らのベストパフォーマンスでしょう)本当に後悔したことがあった。今日のきのこ帝国でちょっとだけリベンジできた気がした、雨の夏の夜。
おっさんが着るにはちょっときつい感じのデザインのTシャツと同じデザインをあしらった、キーホルダーを購入し、この日の記念とした。キーホルダーなんて使わんけど。
季節感を強く投影した心情風景を描く方向性にシフトしている最近の彼ら、そして「クロノスタシス」「夏の夜の街」のような夏感強めのとっておきナンバーを持っている彼らにとって、夏の野音ほど似つかわしい場所はないのではないかと思い、東京まで出かけてみたのだった。
この日は残念ながら、雨の東京。抜けるような快晴~夕暮れで彼らの野外ライブを堪能する、という当初の期待はかなわず。土砂降りではなく、優しい雨だったのがせめてもの救い。
いつもの登場SE「MAKE L」と共にステージに登場した4人。Vo.佐藤の、「ど」が付くピンクヘアに驚きながら、レインウェアに缶ビール片手というスタイルにて、この日の一曲目「猫とアレルギー」を聴く。リードギターのあーちゃんがこの曲では鍵盤を奏でる。次の「35℃」ではエモーショナルな佐藤の歌に重なるように彼女の轟音ギターが炸裂、そして「パラノイドパレード」・・・やば、雨なのに超気持ちいい。夏の野音というシチュエーションに、この冒頭の一連の流れ、バッチリハマりすぎ。夏の野音のきのこ帝国、やはり正解でした!
しかしこの日は会場のすぐ近くで盆踊りが開催されていて、曲が終わると聞こえてくる、調子っぱずれな拡声スピーカーの祭り囃子・・・もはや軽く営業妨害のレベルである。当初はメンバーも戸惑っていた様子だったけど、演奏中は全然その騒音が気にならないほど、この日はグッと自分達の音に引き込んでしまう集中力の高いパフォーマンス。
静謐さの中に切ない感情を解き放つ「ハッカ」は、ヴォーカリストとしての佐藤さんの真骨頂。「夜鷹」の闇の中を滑空するようなイントロには毎度のことだけどワクワク。雨の夜にステージ上のライティングが美しい。そしてこの野音で一番聞きたかった「クロノスタシス」「夏の夜の街」にも満足。ここで聴けて良かった。この時点で今日の目標は達成した。
しかしここからが聴きどころ。この日初披露された新曲「夏の影」では、木琴やらパーカッションやらサポートメンバーが入った、レゲエ調の新機軸。同時に、ニューアルバムの発売が発表された。止まらない彼ら。
そしてそれ以降、「WHIRLPOOL」「ミュージシャン」といったスロー&ノイズ、クワイエット&ラウドな初期ナンバーの連発、彼らが奏でる轟音とエモーションの渦に身を委ねる最高の体験。
「海と花束」のイントロが鳴り響いた瞬間の覚醒感。やっぱこの曲が一番好きなんだよねー。そして「夜が明けたら」の静寂の中からやがて迸るホワイトノイズは、隠しきれない生命の衝動のよう。
そして新曲のラブソング「クライ・ベイビー」から、ここで演奏される事に大きな意味を感じさせる彼らの代表曲「東京」が本編ラストを飾った。
アンコールは「疾走」「明日にはすべてが終わるとして」で爽やかに締めくくり。
鳴り止まない拍手に応えて再登場した彼ら、ベースの谷口さんが慣れないMCでグッズ紹介している間に残りの3人で協議した結果、怒涛の「国道スローブ」に突入! 最高。最後で再びトップギアに入った演奏で、観客の声援に応えてくれたのでした。
東京まで観に行って本当に良かった。野音はかつて、SAKEROCKの野音をギリギリまで迷った挙句、見逃したことがあって、そのDVDを観て(これ、間違いなく彼らのベストパフォーマンスでしょう)本当に後悔したことがあった。今日のきのこ帝国でちょっとだけリベンジできた気がした、雨の夏の夜。
おっさんが着るにはちょっときつい感じのデザインのTシャツと同じデザインをあしらった、キーホルダーを購入し、この日の記念とした。キーホルダーなんて使わんけど。
2016-09-01 21:17
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