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おとぎ話 @ U.F.O. Club 2016-9-10 [音楽]

東京アンダーグラウンド音楽の聖地とされている高円寺のUFO Club。そこでおとぎ話がワンマン、しかもラウドな曲メインのスペシャル・セットでワンマンライブを開催するという。ちょうど土曜だし、UFO Club観光も兼ねて、レア曲を聴きに東京まで観に行く事にした。

ところでこのライブハウスはコインロッカーが無い。それはホームページに載ってたので了解済みだったのだが、駅にもコインロッカーが無かったのは考えが甘かった。東高円寺駅の改札を一度出た後で、再度改札を戻ってコインロッカーのある中野坂上駅まで戻る羽目に。そんなこんなで会場に到着したのは開演5分前だった。この日のライブは即完、ライブハウスは満員。

勝手に難波ベアーズみたいな雰囲気を想像していたのだが、赤基調の(照明のせいかな・・・?)サイケデリックな内装で統一された、新しめでキレイなライブハウスだった。内装をじっくり眺める時間もなくライブが始まって、1曲目は「JEALOUS LOVE」。早くも抜群の音響に感嘆。さすがUFO Club、なんだろうか。それで、中でも耳についたのが、この曲のグルーヴの要である風間氏のベースライン。牛尾のギターもスゲーいい。

「遺伝子」なんて滅多に聴けない曲も披露されつつ(この曲が収録された「HOKORI」は、彼らのディスコグラフィの中でも特に日の目を見ないアルバムな気がするのだが、真っ当かつユニークなソングライティング・センスの高さ、まるでPixiesのようなオルタナティブ・ロック・マナー、このバンドの良さが凝縮された実に爽快で非常に好きなアルバムである)、「きゅーと研究会」のスラッシュ&メタリックなグルーヴにも歓喜。このヘビーな音の波を一身に浴びて、全身の細胞が喜んでおります。

デビュー以降、今に至るまで、極めて精力的にライブ活動している印象の強いおとぎ話、しかし実はこの日のライブが、今年初のワンマンとのこと。これはわざわざ東京まで観に来た価値があった。4人とも絶好調だし。
秘かに1番聴きたかった曲である、サイケ・サーフ・ロック「逃げんな!」までセットに組み込まれていて歓喜。そしてUFO Clubに最も相応しい長尺サイケ「小悪魔ソング2」まで、前半の1時間近くMC無しの怒涛のロックナンバーオンパレード。

MCを挟んで再開されたライブの後半パートでは、「ピカピカ」がポップなダンスロックナンバーとしてその曲の真価がまさに目の前に発揮され、「BOY'S BEAT」に単純に燃え、畳み掛けるような「GALAXY」では一気にオーディエンスに火がついた、拳を突き上げる人続出。

ニューアルバム『ISLAY』(アイラ)の完成のアナウンス。そして次の対バン企画 ”New Moon, New Moon” ではドレスコーズとの2マン、しかもドレスコーズのライブはバックバンドはおとぎ話が務める予定で、つまり彼らはこの日は対バンというより、ひたすら演奏しっぱなしのダブルヘッダー!
そんな無茶苦茶な対バンをブチ上げるなんて、絶好調じゃないか! ドレスコーズ志摩さんの心意気も実に粋ですな。

そのまま「KIDS」「COSMOS」「光の涙」の代表曲を連発する終盤。この日の「COSMOS」の高揚感は、俺はアーケイドファイアをライブで観た時の興奮を思い出した。そして本編ラスト「運命」がまた、今まででベストの、実に見事な快演。いやはや。

アンコールは、有馬氏の弾き語りから始まった「SMILE」、そして「少年」。このソングライティングセンスに、異論を挟み込む余地はない。いや異論は認めない。アンコールのラストに演奏されたのは、最新シングルにして、キラキラしたサマーアンセム「セレナーデ」。う〜ん、来てよかった。

ステージから彼らが退場しても、再度のアンコールの拍手が鳴り止まない。やがて有馬氏から、一人ずつステージに登場して自分のパートの演奏を始め、最後に前ちゃんのドラムが加わってけたたましく「パレード」! やっぱりこいつら本当に最高や。

サイケデリックなデザインのタオルを購入し、この日の記念とした。


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