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レディ・プレイヤー1 [映画]

字幕版 IMAX 3D で鑑賞。かたや硬派な「ペンタゴン・ペーパーズ」を撮りながら、一方でこんなにCG全開、そしてオタク少年魂全開な娯楽SF大作を同時に作っちゃうスピルバーグって、本当に凄い。何なんだこの人は。

都市のスラム化が進み、ヴァーチャル・リアリティのオンラインゲームが普及した2045年、という設定。誰もが架空世界の中でアバターとなって、バトルし合い殺し合うゲームに没頭している・・・と、なかなか憂鬱な気分にさせてくれるディストピアである。
主人公の少年は、そのヴァーチャル世界内で最上ランクに位置する凄腕のゲーマーなんだが、現実世界ではまるでパッとしない。しかしゲーマー仲間と一緒になってそのゲーム世界の覇権争いに参戦していく中で、その熾烈な争いが彼の現実世界にも大きく侵食していく、という、まあ有りがちなオタク=ヒーローの主人公設定、と言える。

ゲームの世界に仮託した、強大かつ獰猛卑劣な大資本に立ち向かう底辺層の主人公、という本作の骨子は明確で、それはつまり、クリエイターの世界を支配し莫大な富を得んとする大企業/金持ちに相対する、俺たちオタク・クリエイター(=スピルバーグ)のレジスタンス宣言である。もちろん現代アメリカの極端な格差社会が下敷きになっているのは言うまでもない点で、今のトランプ政権をダイレクトに風刺した内容の「ペンタゴン・ペーパーズ」の表裏というか、性格の真逆な兄弟のような映画。私は観ていて思わず胸が熱くなった。

個人的には、AKIRAとガンダムが嬉しい。特にガンダム、AKIRAのように広く海外でも浸透してほしいと思う。

個人的評価 4.5点/5点満点


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