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2019年 個人的ベストアルバム + ベストライブ [音楽 年間ベスト]

2019年のマイベスト音楽編。

1位 おとぎ話 「REALIZE」
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2位 the band apart 「POOL e.p.」
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3位 Big Thief 「Two Hands」
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4位 踊ってばかりの国 「光の中に」
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5位 Wilco 「ode to joy」
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6位以下は買ったもん/聴いたもん順です。

Ex:Re 「Ex:Re」
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柴田聡子 「がんばれ! メロディー」
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東郷清丸 「Q曲」
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Ogre You Asshole 「新しい人」
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ROTH BART BARON 「けものたちの名前」
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次点
Vampire Weekend 「Father of the Bride」
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今年は、あまり(自分にとって)新しい音楽に出会うことが出来ませんでした。ビッグ・シーフくらいでしょうか。あとは、自分がこれまでずっと聴いてきたアーティストの新譜のチェックに終始してしまったというか。
そろそろサブスクをちゃんと聴かんとあかんな、と思ってます。

1位のおとぎ話は配信オンリーですが、ガラッと音楽的な印象が変わっていてビックリ。しかしながら、「ISLAY」「眺め」で見せてきた彼らの、特にアレンジ面で顕著な音楽的進化の流れの延長線上にこのサウンドがあり、そして同時に、初期から変わらないメロディセンスとバンドアンサンブルの二つの武器が研ぎ澄まされている感じが、本当に素晴らしい。

2位のバンアパは4曲入りのミニアルバムですが、余りに名曲なので。4曲とも。

2019年のベストソングは
ROTH BART BARON 「けもののなまえ」 the band apart 「夢の中だけで」
おとぎ話「HELP」「BREATH」 We're Not A Band 「Hearts Beat Loud」

ついでにライブ13選。10選にしようとしたけど、絞り切れずに13本。

ROTH BART BARON 2019.1.19 アメリカ村CLAPPER
スーパーノア 2019.3.23 live house nano
冬にわかれて 2019.3.24 塩屋 旧グッゲンハイム邸
柴田聡子 in fire 2019.5.9 十三ファンダンゴ
くるり 2019.5.19 京都磔磔
折坂悠太 2019.6.1 梅田Shangri-La
踊ってばかりの国 2019.6.20 十三ファンダンゴ
スカート 2019.7.6 梅田Club Quattro
おとぎ話 2019.7.7 京都ネガポジ
Ogre You Asshole 2019.10.6 Umeda Trad
坂本慎太郎 2019.11.15 味園ユニバース
野宮真貴 2019.11.26 ビルボードライブ大阪
the band apart 2019.12.14 心斎橋Bigcat

上の中でベストを上げるのであれば、おとぎ話か、折坂悠太か。
それと、ロットバルトバロン、踊ってばかりの国、オウガ。オウガはヤバかった。
何よりも野宮真貴さん。「メッセージソング」聴けただけで、私の人生全てが肯定された気分。

重複するから上には挙げなかったけど、おとぎ話の地獄の2DAYSの二日目と恒例のクリスマスイブライブ、ロットバルトバロンの夏のConpass公演、踊ってばかりの国の秋のワンマン、スーパーノアとベランダの2マン、フジロックでのスカートも素晴らしかった。
空間が音で満たされ胸を鷲掴みにされるような瞬間。上に挙げたライブはすべて、そんな感じでした。


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ジュマンジ ネクスト・レベル [映画]

前作が割と面白かったのでそのうち観ようと思ってたら、年を越してしまい、会社の冬休みも終わってしまい、あやうく見逃すところだった。まあでもやっぱり、コレより「スターウォーズ(最後のヤツ)」「アナ雪2」を優先してしまうのが、人情ってもんですよね・・・。

しかしこれは見逃さなくて良かった。いやいや最高に面白かったです。冒険娯楽作品としての完成度が半端ない。娯楽性という点で前作より確実にパワーアップしており、その上まさか、しんみりと感動させられてしまうなんて。観る前まではそこまで期待してなかった。

テレビゲームの中、という設定なので、割と何でもアリで、それを映画として許容できる。アクロバティックな映像の連続で迫力満点。近くのシネコンで普通のバージョンで観たけど、カメラもキャラクターもダイナミックに動き回るので、もしも4DXバージョンが存在していれば、絶対に4DXで観たほうがいいです。

それにしてもつくづく感心させられてしまうのは、ドウェイン・ジョンソンのコメディセンスの高さ。で、それにジャック・ブラックが絡むっていう絵面がゼータクです。あと、途中でひょっこりと顔を出すオークワフィナがキュート。

展開が安直とか、色々言われるかもしれないけれど、これ、個人的には2019年ベスト10かその次点クラスに入れたい感じ。

個人的評価 5点/5点満点


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EXIT [映画]

韓国で大ヒットしたパニックアクションの本作、日本では「新感染」ほど話題になっていない感じですが、非常に面白かったです。地上からゆっくり上昇してくるテロの有毒ガスから逃げるために、ビルディングの上へ上へと移動していくというシンプルすぎるプロット。それを最後まで飽きさせずに楽しませてくれたのは、いかに見せ場を次々と繋げていくかっていうのと、それ以上に主人公のキャラクター設定に尽きるのでは。好きな女性にいいとこ見せよう、絶対に助けようと一生懸命頑張る主人公の設定が好感度大。

これが普通なら、有毒ガスをまき散らした悪党をぶっ倒してやろう、という流れになると思うのですが、本作ではそんな展開が1ミリも発生しない(!)っていうのも、ずいぶん思い切っていて、非常にいいです。

エンドロール見ないで帰っちゃダメ。

個人的評価 4.5点/5点満点


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2019年 映画ベスト10 + α [映画 年間ベスト]

仕事が忙しくなりすぎて軽いノイローゼが入りながらも、映画は例年同様たくさん観に行った2019年の私。そんな私のマイベスト(笑)。

1位 「バーニング(劇場版)」 監督:イ・チャンドン
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村上春樹原作を現代韓国の格差社会に落とし込んだ、イ・チャンドンの新たな傑作! 画面全体に漲る不穏なサスペンスの気配でミステリーの迷宮にグイグイ引き摺り込まれていく至極の2時間半。

2位 「ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた」 監督:ブレット・ヘイリー
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劇中でクリエイトされていく音楽にドキドキワクワク。ハーツ・ビート・ラウドっていうタイトルからして最高。カジュアルな形で挿入されるLGBT的要素も好感度大。
それとカーシー・クレモンズ可愛い(←重要)。


3位 「ROMA」 監督:アルフォンソ・キュアロン
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白と黒すなわち光と影で魅せる映像美。ここぞのタイミングで訪れる、キュアロンらしい長回しの映画的時間。
まさに映画館の暗闇で観るべき映画!

4位 「運び屋」 監督:クリント・イーストウッド
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個人的にイーストウッド最高映画を更新。アメリカの荒野を車でひた走る、飄々ジイさんのあっけらかんクライムムービー。

5位 「チワワちゃん」 監督:二宮健
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90年代の岡崎京子作品を現代SNS社会にアップデートし、日本版「スプリング・ブレーカーズ」とした手腕が見事。青春群像劇のテイストも素敵な余韻に。

以下、6-10位の5曲は、フラットに観たもん順です。

「ワイルド・スピード スーパーコンボ」 監督:デヴィッド・リーチ
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2019年の最強バディムービーにして、2019年で最もスゴイもんを観た感。

「アド・アストラ」 監督:ジェームズ・グレイ
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ディストピア的世界観に彩られたスペース・ロードムービー。
全編に漂う静謐感は2001 年宇宙の旅を彷彿とさせつつ、時折発生する絶体絶命イベントが本当に迫力満点で大満足。

「マリッジ・ストーリー」 監督:ノア・バームバック
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本作が秀逸かつ極めて現代的なのは、主役の2人の人物造形にステレオタイプ的な要素を排除した形で、熱いジェンダー議論が戦わされていること。主演二人の演技バトルも熱い。

「ドクター・スリープ」 監督:マイク・フラナガン
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言うまでもなく「シャイニング」続編なんですが、全然別もんです。
サイキックバトルの描写が本当に素晴らしく、この場を借りて絶賛させて頂きたい。

「お譲ちゃん」 監督:二ノ宮隆太郎
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「犬猫」以来のモラトリアム・ガールズムービーの傑作。長回し主体のカメラワーク、生産性の無い会話の反復、世界と対峙するようなヒロインの強い眼差し、そして海・・・これぞ映画!な1本。

次点として。

「幸福なラザロ」 監督:アリーチェ・ロルバケル
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これぞ映画の魔法! この新鋭イタリア人女性映画作家は今後も最注目すべき! 
何でベスト10に入らないんだ。

「よこがお」 監督:深田晃司
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女優2人がとにかく素晴らしい。
「バーニング」でもそうですが、ミステリーとサスペンスこそストーリーテリングにとって最大の牽引力となることを本作は証明してます。

「ゴールデン・リバー」 監督:ジャック・オディアール
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変化球的かつ骨太な、J.オディアール流西部劇。
今年のホアキンは、個人的には「JOKER」ではなくてコッチなのです。


それ以外では、欧米圏では
「女王陛下のお気に入り」「COLD WAR あの歌、2つの心」「立ち上がる女」「アマンダと僕」「スパイダーマン Far From Home」「ラスト・ムービースター」「JOKER」「ラスト・クリスマス」「テッド・バンディ」
アジア圏からは
「芳華 youth」「帰れない二人」「象は静かに座っている」「読まれなかった物語」(最後のはトルコ)
日本映画からは
「愛がなんだ」「月極オトコトモダチ」「見えない目撃者」「ブルーアワーにぶっ飛ばす」「人間失格」「蜜蜂と遠雷」「宮本から君へ」「虚空門 GATE」「カツベン!」
こうして見ると、日本映画は大御所/中堅/新鋭作家が良作を連発した当たり年だったと思います。

アニメーションでは、「HELLO WORLD」。馴染み深い京都の街を徹底的に遊んだ、アニメーションの地平を新たに切り開く良作でした。それ以外では、個性的な絵作りにイマジネーションの爆発を見る想いの「海獣の子供」「きみと、波に乗れたら」の2作品。

2019年と言えば、「天気の子」「Once Upon A Time In Hollywood」「JOKER」だと思うのですが、その3作品の中では「JOKER」ですかねー。明確にコンセプチュアルで、今の時代を最もよく反映した社会派作品だと思う。「Once Upon ...」は個人的に期待値が高すぎたのか、今いちノレなかったです。客観的に見て、いい映画だと思うのですが。
「天気の子」については、自分的には全くダメでした。新海作品では「秒速5センチメートル」と「君の名は」が大好きですが、今作は、世界の危機を少女一人に背負わせる世界設定が全然受け付けませんでした。

あと、2019年で特記すべきは、Netflix作品の劇場公開の波。上に挙げた「ROMA」「マリッジストーリー」以外にも、「アイリッシュマン」、そしてこのお正月に見たので上に挙げませんでしたが「2人のローマ教皇」も傑作でした(上のベスト10に入ってたかも)。この4作品の監督の名前を羅列するだけでも凄い。

最後に俳優部門。

男性では成田凌。「チワワちゃん」「愛がなんだ」「さよならくちびる」「カツベン!」と映画の当たり年で、一番目についたので。
他にはブラピ、ホアキン、ジョン・C・ライリー、イーストウッド、アダム・ドライバー、池松壮亮、「バーニング」の二人、「ワイルドスピード」の二人。

女優さんでは、レベッカ・ファーガソン。「ドクタースリープ」のヴィラン役に惚れてしまった。
他には「ハーツ・ビート・ラウド」カーシー・クレモンズ。
それにスカーレット・ヨハンソン、チャオ・タオ(「帰れない二人」)、筒井真理子、市川実日子、門脇麦、夏帆、「女王陛下のお気に入り」の3人、「バーニング」の彼女、他多数。


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カツベン! [映画]

「Shall We ダンス?」が大好きで、もちろんその後の周防作品もずっと追い掛けてきたけれど、本作は個人的に久々の大当たり。美女と悪女と悪漢が入り乱れての明快なエンタテインメント性と、古き良き時代へのノスタルジー。その2点を追求した結果の完成度の高さがとにかく痛快で、心の底から楽しみました。

絶妙な語り口の活弁士を生き生きと演じた主演の成田凌が、とにかく良かった。普段の時と活弁の時で声色を変えているのも巧かったし、彼にとって今年は映画の当たり年だったと思う。

他の演者も軒並みナイスパフォーマンスで、ヒロインを演じた黒島結菜は魅力的だったし、それまでのイメージを打ち破る役柄の竹野内豊と井上真央、それと悪漢役で大活躍の音尾琢真が強く印象に残った。竹野内の堅物刑事ぶりは何だか銭形っぽく、一方で井上真央は峰不二子っぽい感じで、二人ともそれがとても新鮮。竹中直人、渡辺えり、徳井優、田口浩正のShall We組の出演にはただただ嬉しい。

個人的評価 4.5 点/5点満点

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野宮真貴、ピチカートファイヴを歌う 2019-11-26 [音楽]

学生時代に大ファンだったピチカートファイヴ。今聴いてもセンスの塊としか言えないくらいの彼らの楽曲。2001年に彼らが解散してしまった頃にはさほど熱心なファンではなくなっていたのですが、今回、野宮真貴さんがピチカートの曲オンリーでライブを行うというので、遂に「メッセージソング」聴けるかも、或いは「サンキュー」「万事快調」「悲しい歌」聴けるかも(どれも当時死ぬほど大好きだった曲)、と期待と妄想が膨らんで滑り込みでチケットをゲットし、平日の夜に梅田まで出かけた。ビルボード大阪の第2部の方、21:30開演。勤務地から梅田は遠いけど、無理なく参加できる時間帯で本当に有難い。

この日は1部も2部もソールドアウト。2DAYS×2部公演の東京ビルボードも完売。凄い、いや当然か。キーボード、ギター、ベース、ドラムスのオーソドックスなバックバンド編成でステージに登場した野宮さん、「私のすべて」が1曲目! 出だしのナンバーとしてこの曲は完璧。そのオシャレ感が懐かしいやら嬉しいやら、と思ってたら、続く2曲目で早速、超ファンキーな「万事快調」!!!そして「ハッピーサッド」!! 嬉しい! 楽しい! 来て良かった本当に!!!とゆう気持ちになった。これが多幸感というやつか。
高浪敬太郎さんのペンによるの「Baby Love Child」も懐かしかった。

衣装直しで野宮さんが再登場し、これまた懐かしくて堪らなくなってしまう「Baby Portable Rock」に続いて、野宮さんが特にやりたかった曲として披露されたのが「きみみたいにきれいな女の子」「メッセージソング」「悲しい歌」の超名曲3連発。「メッセージソング」のギターのイントロが鳴った時に、そして「悲しい歌」のイントロが続いた時、もう信じられない気持ちで胸が一杯になった。特に、まさか本当に「メッセージソング」が、20年越しで、初めてライブで聴けるなんて。これは何かのご褒美なの?

当時、シングルでしか発表されなかった「メッセージソング」は、ピチカートファイヴの(当時の)パブリックイメージを思いきり裏切った、畳み掛けるようなBPMのドラムとラウドかつブルージーなギターサウンドに彩られたロックナンバーで、ちょうど良い機会なのでハッキリ宣言させてもらいますが、ワタシが生涯で一番好きな曲は、これか、フィッシュマンズ「ナイトクルージング」か、そのどちらかなんです。「悲しい歌」もまさに小西康陽なメロディとリリックの名曲で、当時本当に大好きでした。今でもね。

という訳で、「メッセージソング」「悲しい歌」は本当に感無量。
そして「マジックカーペットライド」でこの日の本編は終了。

もちろん、”ピチカートと言えば”の、あの曲もこの曲も未だ全然やってないじゃん、という全員の胸の中の想いに応えるかのようなアンコール(というかこれは第二部)で、「東京は夜の7時」でお客さん総立ち!その後「Sweet Soul Revue」から「Twiggy Twiggy」に至るまでの怒涛のダンスナンバーメドレーで、ビルボードは紳士淑女達の一大ダンスフロアになっちゃった!このマッドな感じもまたピチカート!

そしてダブルアンコールで、満を持して「陽の当たる大通り」。この曲は本当に泣きそうになるね。
学生当時聴きまくっていた曲の数々を聴くことができて、この日は自分にとって一生に一度の日となった。野宮さんには後光が指してた。シンガー/パフォーマーとして、野宮さんは特別。

ピチカートファイブは私にとって、それが自分にとって大好きな音楽だったら、他人が何と言おうと大好きでいいんだ、という当たり前のことを教えてくれた存在。そして今に至る、って感じなのですが、それはともかくとして、ピチカートファイブの楽曲は今聴いても全く色あせない感じがします。これからも思い出したように何度も聴き続けるのだろう。

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蜜蜂と遠雷 [映画]

最近読んだばかりのベストセラー小説がさっそく映画化されていて、いくら何でも早すぎない?とか密かに思ったり。しかしこれが実に見事な映画化で、心の底から感心。かなり長めの原作小説を、多少の改変を加えつつ2時間という尺の中にそのエッセンスを凝縮させ、群像という魅力的なプロットを維持しながら、松岡茉優演じる元・天才少女の亜夜を明確な物語の主軸に据えることで映画としての焦点も定まっている。さりげない青春映画の佇まいもいい。何よりもまず、芸術と表現者の本質を、本作は非常に直感的な形で提示していて、それが映画としての奥行きをさらに深めている。

これぞまさにre-creation、て感じ。単なるベストセラー小説の映画化、ってだけじゃなくて。この脚本書いた人がグレイトだわ、と思って観てましたが、監督・脚本が「愚行録」の石川慶。やっぱり映像作家として本当に才気あるね。

演者の中では、主軸の4人も良かったのですが、彼らコンテスタントを見つめる目線を代弁する役どころの斉藤由貴、英語の発音も含めて、抜群に素晴らしかったと思う。それとブルゾンちえみ、原作小説の登場人物のイメージと全然違っていたけど凄く馴染んでて良かった。佇まいといいセリフ回しといい声の良さといい、良い女優さんになれるんでは。まあでも、松岡茉優からは目が離せない。

個人的評価 4.5点/5点満点


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the band apart @ 滋賀U-Stone 2019-10-1 [音楽]

1週間前にたまたま購入した彼らの4曲入り新譜ミニアルバム『POOL e.p.』が余りにも素晴らしくって、バンアパのライブを観に滋賀まで出かけた。彼らのライブは久しぶり。

1曲目でいきなりの「light in the city」、まるで暴風雨のようなバンドアンサンブル。やっぱ観に来て良かった!と心の底から思った。続いて、早くも投入の「higher」、そして「Castaway」・・・序盤戦で既に、この日のバンアパやっぱり最高です!という気分。「Castaway」での原さんのシャウトに胸が熱くなった。前半に「I love you wasted junks & greens」まで披露されて、ここまでで、すさまじい満足感。

その後はMCを挟みながら、新旧織り交ぜセットリスト。久しぶりにライブで演奏する曲のコーナーが設けられていたり(「silences」懐かしい)、もちろん『POOL e.p.』からの曲も披露されつつ。POOL e.p.の曲は、これからの彼らのライブの定番になりそうな名曲ばかり。「ZION TOWN」のような最近の日本語歌詞の名曲も聴くことができて、バンアパらしいグッドメロディとテクニカルなアンサンブルを堪能。・・・と思ってたら、人気曲「coral reef」「Eric. W」やっぱいい曲。

終盤で披露された「ディア・ワンダラー」「夜の向こうへ」を聴きながら、夏のことを考えた。バンアパの音楽は本当に夏が似合うと思う。
アンコールで演奏された「最終列車」の抒情性も夏のソレだ。そんな感じでウットリしてたら、アンコール最後の「beautiful vanity」の激しさに圧倒された。本当にカッコいいバンドだなっー。改めて大ファンになってしまった。

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アド・アストラ [映画]

IMAXで鑑賞。IMAXで正解。観終わって、これは大傑作だ!と非常にコーフンしていたら、世間的には評価が低くてビックリ。いや是非ともIMAXで観てみて下さい。世界に没入して下さい。

何よりもまず、大迫力の導入部。この映像体験は「ゼロ・グラビティ」に匹敵。これだけでIMAXのお金を払う価値があるのでは。そんな冒頭部で完全に度肝を抜かれて、その後の太陽系ロードムーヴィ的展開にもすんなり入っていくことが出来ました。

遠く海王星の辺りで行方を消した父親の行方を捜して太陽系の果てに向かう宇宙飛行士の物語。軍属のエリート宇宙飛行士を演じるブラピは流石のハマり具合。身体の鍛え具合も相当なもんです。そんなブラピが、行方を遮る幾多の危険を乗り越えながらの宇宙旅行。まあ、ぶっちゃけ「ゼロ・グラビティ」+「2001年宇宙の旅」のオマージュ的な。

そっか、世間的には評価低いねんな。それがちょっとショック。めっちゃおもろいと思ったんだけど。

個人的評価 5点/5点満点


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ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた [映画]

実は2回目の鑑賞である。とにかく私はこの映画の大ファンなのだ。

今年のフジロックの富士映劇で本作は「ボヘミアンラブソディ」「男はつらいよ」(←寅さんは毎年恒例)と並んでラインアップされており、思わず心の中でガッツポーズしたものですが(だってこの並び、スゴくないすか)、結局、台風のせいで上映中止。運が無かった。やって欲しかったなあ~。

冒頭でTweedyの「Summer Noon」が使われ、その時点で期待値が上がる。最終的には、本作は私の中で、傑作音楽映画認定です。それは、ジェフ・トゥイーディが最後の方でカメオ出演するから、ではなくて、とにかく劇中で披露されるオリジナルソングの出来が最高で、特にライブシーンがとにかく素晴らしい。しかもそのリリックとメロディが、本作の主人公である父と娘の物語にオーバーラップするのが感動的だし、映画としてもよく出来てる。
結局、彼らの演奏シーンをもう一回観たいがために、2回見してしまいました。

同じようなインディ・ギター・ロック賛歌の音楽映画で、キーラ・ナイトレイとマーク・ラファロの「はじまりのうた」という数年前の作品があって、これも本当に良い音楽映画だと思ってますが、「はじまりのうた」が好きな人は本作も間違いないと思う。音楽映画としての完成度の高さ、劇中で披露される楽曲の出来、主人公たちの日常の描かれ方と音楽のリンク、そしてライブパフォーマンスのワクワク感など、最強。

ブルックリンでアナログレコード店を営む父親と、大学進学をきっかけに親元を離れようとしている娘の物語。父は白人、娘は黒人という組み合わせがまず目を引く訳ですが、娘とのジャムセッションが実は楽しくて仕方がない父と、自分の将来を見据えて親離れを決意した娘、その対比こそが本作の重要な機微となっている。それにしても娘を演じるカーシー・クレモンズは本当に可愛い。そしてトニ・コレットも本当にいい役。

個人的に、宝物のような作品に出会った感。

個人的評価 5点/5点満点

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